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「ジュピラー・リーグでプレーする7人の侍」ベルギーメディアが日本人選手を特集

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シント・トロイデンに加入した遠藤航

 久保裕也森岡亮太が結果を残すなど、近年ベルギーのジュピラー・リーグでは日本人選手の活躍が目立っている。ベルギーメディアも、日本人選手の動向に注目しているようだ。

 ベルギーメディア『knack』は、地元『Voetbal Magazine』などに寄稿している現地記者の記事を「クボからエンドウまで、ジュピラー・リーグでプレーする7人の侍」という見出しで伝えている。

 記事では「ベルギーで日本人がプレーするということは、それほど昔から目立っていたわけではない」と冒頭で紹介し、日本人選手について次のように報じた。

 遠藤航(シント・トロイデン):ロシアW杯でもメンバーに入った25歳の守備的MF。2016年にはオリンピックで主将を務めた。彼は日本の浦和レッズからやってきて、すぐさまダービーマッチでゴールを決め、予想外の勝ち点1をチームにもたらした。

 久保裕也(ゲント):2017年1月、スイスのヤングボーイズからやってきたアタッカーは、クラブ・ブルージュとの激闘で直接FKを決めるなど、目覚ましい活躍を見せた。ヘントでは主軸を担ってはいるが、ピッチ内で奔放なプレーを見せることもあり、常に重用されてきたわけではない。日本代表として13キャップを刻んでいるが、ロシアW杯ではメンバーに選出されなかった。

 森岡亮太(アンデルレヒト):27歳の攻撃的MF。神戸からシロンスク・ヴロツワフに渡り、ポーランドで欧州初上陸を果たした。昨夏、ワースラント・ベフェレンに移り、すぐさまベルギーで結果を残している。27試合9ゴール11アシストを記録し、ベルギーにやってきてからわずか半年でアンデルレヒトの10番を背負うまでになった。

 関根貴大(シント・トロイデン):ドイツ2部インゴルシュタットからやってきた23歳のアタッカー。昨シーズンはほとんどプレーしなかったが、日本では2013年から2017年まで浦和で著しい成長を見せた。サンフレッチェ広島戦では素晴らしいソロゴールを披露しており、歴史に名を刻んだ(そのゴールはぜひYouTubeでチェックしてほしい)。彼は負傷によって、シント・トロイデンでの合流に遅れる状況となった。

 冨安健洋(シント・トロイデン):19歳のセンターバックは、今年1月に3年半の契約でベルギーにやってきた。日本では2部の福岡でプレーしていたが、1部でのプレーはシント・トロイデンが初の経験となる。彼は世代トップクラスの才能としても知られ、2020年の東京オリンピックでも出場が期待されている。

 豊川雄太(オイペン):すでに昨季のムスクロン戦では、16分間でハットトリックという離れ業をやってのけ、チームに奇跡の1部残留をもたらした。現在23歳の日本人は、その活躍によってチームと2020年までの契約を結んでいる。

 植田直通(サークル・ブルージュ):23歳のDFはロシアW杯のメンバーに選ばれたものの、ロシアでは出番がなかった。右利きの優れたストッパーで、今年の夏に鹿島からやってきた。2016年には国内タイトル、カップ戦を獲得しており、サークルとは4年契約を締結している。

 ロシアW杯のラウンド16で、日本は強豪ベルギー相手に2-0とリードしながら、後半途中から3失点し、試合をひっくり返されたことは記憶に新しい。そしてすでに開幕3試合を消化しているジュピラー・リーグでは、昨シーズン大活躍を見せた森岡や久保が今季は苦戦している一方で、新加入の遠藤が早くもゴールを見せるなど、日本人選手の活躍が目覚ましい状況となっている。現地メディアは、世界的に有名な日本映画「七人の侍」をもじって伝えるほど、ベルギーにおける日本人のインパクトは大きなものと見ているようだ。

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