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「衝撃的なグラウンドやった」U-21代表MF初瀬亮、劣悪な練習場に苦笑

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U-21日本代表MF初瀬亮(G大阪=右から2人目)

 インドネシアで行われているアジア大会。決して環境面では恵まれているとは言えない。しかし、U-21日本代表MF初瀬亮(G大阪)は「与えられた環境でどれだけできるかが大事」と、首位通過を賭けた19日ベトナム戦に向けて調整を進める。

 思ったような練習をこなせていない。13日18時からトレーニングが行われた練習場は芝が伸び過ぎており、ボールが見えないほど照明が暗く、森保一監督が「ピッチ状態や照明を見て練習内容を変えた」と言うほどで、15日の練習場は芝がハゲているだけでなく起伏も目立った。宿泊先のチカランからジャカルタまではパトカーの先導がついても片道1時間はかかり、ジャカルタでのトレーニングが割り当てられれば往復2時間の移動を余儀なくされる。

 そして、グループリーグ第2戦パキスタン戦(○4-0)の翌日にトレーニングが行われたチカランの練習場も芝の枯れ、そして凹凸が目立ち、ピッチ脇は歩くと転びそうになるような状況だった。到着直後にスマートフォンを取り出して写真撮影をしていた初瀬は、「ジュニアユース時代から結構海外に行っていますが、衝撃的なグラウンドやったので」と苦笑すると、「でも、こういうのもあるんだなと思います」と約45分間のトレーニングに打ち込んだ。

「自分が海外に行った中でも1、2を争うような環境だと思う。暑さもそうだし、グラウンドも環境もそう。でも、その中で経験を積み、こういう状況をどう打開していくかが大事。本当に良い経験だと思うので、チーム全体を通して成長したい」

 19日には勝ち点、得失点差、総得点で並ぶベトナムと首位通過を賭けて戦う。1月のAFC U-23選手権で準優勝となったチームであり、「すごく力のあるチーム」と実力を認めつつも、「そこに勝ってこその決勝トーナメントだと思うので、集中して勝てるようにしたい」と3連勝でのグループリーグ突破を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)
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