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緊急投入のU-21代表GKオビ・パウエル・オビンナ「2大会連続でこんなことが…」

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U-21日本代表GKオビ・パウエル・オビンナ

 16日に行われたアジア大会グループリーグ第2節パキスタン戦。後半33分、相手選手と接触して負傷したGK小島亨介(早稲田大)がプレー続行不可能と判断される。すると、ベンチ脇で急ピッチでアップを進めていたU-21日本代表GKオビ・パウエル・オビンナが急きょピッチへと送り込まれた。

 5月のトゥーロン国際大会でも同じようなシチュエーションで途中出場を果たしていた。第2節ポルトガル戦の後半30分、完全に抜け出した相手選手の突破を、PA外まで飛び出したGK山口瑠伊が手で止めてしまい一発退場。すぐさま、MF三好康児に代わってオビが投入されるが、山口のファウルで与えていたFKを直接叩き込まれてしまった。

 あの時の悔しさを忘れずに日々を過ごしてきた。「前回の代償はすごくデカかったけど、良い経験になった。それも踏まえて今大会はいつ自分が出ても良い準備を、これまで以上にしてきた」。そして、ポルトガル戦同様に緊急投入となったパキスタン戦では同じ過ちを繰り返さず、きっちりとゴールを守り抜いて4-0の完封勝利に貢献した。

「2大会連続でこんなことがあるとは思っていなかったけど、あっても行ける準備をしていたし、焦りはなく、いつも通りに試合の入りはしっかり自分のプレーをするということを意識していた」

 右太腿を打撲した小島の回復次第では、19日に行われるベトナム戦で先発出場する可能性もあるだろう。「コジくん(小島)が2試合守ってくれてチームもゼロできている。もし自分が出たら、チームを勝たせる、失点をしないことだけを考えて落ち着いてプレーしたい」と来るべき時に備えて準備を進める。

(取材・文 折戸岳彦)
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