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「協会、リーグが考えるべき」 東京V・ロティーナ監督がウインドー制度に提言

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ウインドー制度への提言を行った東京ヴェルディのロティーナ監督

[8.18 J2第29節 東京V0-0大分 味スタ]

 ここまで全28試合に出場した守備の要がJ1クラブに流出。東京ヴェルディロティーナ監督はスコアレスドローに終わった大分戦の試合後、「協会、リーグが考えるべきだ」と移籍ウインドー制度の柔軟化を求めた。

 アジア大会に臨むU-21日本代表帯同中のMF渡辺皓太と合わせて、試合後の記者会見で横浜F・マリノスに移籍したDF畠中槙之輔に話しが及ぶと、スペイン出身の指揮官は突然のように切り出した。「今年は2部から1部への移籍が今までで一番多かったと聞いている」。

「チームによってはより大きなダメージを受けているところもある。2人、3人抜けたら2部のチームはダメージが大きい。解決すべき問題だ」と述べたが、問題視したのはJ1クラブの引き抜き自体ではない。

「たとえば最終日、期限ギリギリで選手を抜かれると、2部のクラブにはリアクションする体力がない。そんな問題を解決するためには、抜かれたチームの移籍マーケットを延ばすなどの措置が必要だと思う」。現状では夏のウインドーが閉まれば、無所属選手しか獲得できないルール。そこで制度の柔軟性を求めた形だ。

 畠中の移籍については「移籍は痛いことだが、彼の将来を考えたら喜ぶ必要がある」と理解を示したロティーナ監督。教え子のステップアップをポジティブに受け入れている半面、J1昇格に向けて痛手を負った選手編成との狭間で抱えた複雑な思いが伝わってくる一幕だった。

(取材・文 竹内達也)
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