[8.19 アジア大会GL第3節 U-21日本0-1ベトナム チカラン]

　停滞した前半。その状況を打破するため、U-21日本代表MF松本泰志(広島)は、MF岩崎悠人(京都)とともに後半からピッチへと送り込まれた。

　序盤から相手の高い位置からのプレッシャーに苦しめられ、前半3分に先制点を献上。その後もセカンドボール争い、球際での攻防で後手に回り、攻撃の形をほぼ作れないまま前半終了を迎えた。そして、後半から投入された松本は森保一監督から「球際とセカンドボールのところ、運動量は欠かすな」との指示を受けてピッチへと向かう。

　猛然と球際の勝負に挑み、マイボールにするだけでなく、ボールを受けてからのシンプルなさばきでリズムをもたらす。さらに、第1戦ネパール戦、第2戦パキスタン戦では横パスやバックパスが目立つ場面もあったが、この日は違う。「ドンドン前に運ぶことは意識した。FWの裏の抜け出しや、(サイドハーフの三好)康児くんや(遠藤)渓太くんのポジションを見逃さないようにやっていた」と果敢に縦パスを打ち込んで攻撃をスピードアップさせた。

　しかし、後半は押し気味に試合を進めながらも同点ゴールは生まれず。「回させられていた部分もあった。シュートまでなかなかいけなかったので、取られてもいいからチャレンジしてもっとゴールに向かっていかないといけなかった」と反省を口にした。

(取材・文　折戸岳彦)

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