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ヘタフェ柴崎がCWC以来のレアル戦フル出場も…カルバハル&ベイル弾に屈して開幕黒星

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レアル・マドリーFWガレス・ベイルが1ゴールを挙げた

[8.19 リーガ・エスパニョーラ第1節 R・マドリー2-0ヘタフェ]

 リーガ・エスパニョーラは19日、開幕節を各地で行い、MF柴崎岳所属のヘタフェが敵地でレアル・マドリーと対戦した。柴崎にとっては2得点を挙げた2016年12月のクラブW杯決勝以来となるR・マドリー戦でのフル出場。だが、劣勢の中で守備に追われる時間帯が続き、チームも0-2で敗れた。

 R・マドリーは中盤が逆三角形の4-3-3フォーメーションを採用。今季最初の公式戦となったUEFAスーパー杯のA・マドリー戦(●2-4)から先発2人を代え、MFカゼミーロとDFラファエル・バランがベンチに下がってDFナチョ・フェルナンデスとMFダニ・セバジョスがスタメンに入った。

 対するヘタフェは4-1-4-1。柴崎は2列目にあたる左インサイドハーフに入り、相手のビルドアップでは最終ラインに圧力を掛けつつ、通常時は相手アンカーのMFトニ・クロースを見るような形となった。新加入選手はMFネマニャ・マクシモビッチ(←バレンシア)、GKダビド・ソリア(←セビージャ)の2人が先発に入った。

 サイドを広く使ってボールを持つR・マドリーが序盤から主導権を握った。前半4分、MFイスコの浮き球パスにFWガレス・ベイルが抜け出したがオフサイド。同16分にはDFマルセロのアーリークロスにベイルが頭で反応し、豪快なヘディングシュートがクロスバーを叩いた。

 ヘタフェは柴崎にボールが入ったところからカウンターを試みるが、限られた人数で攻撃を行う中で連携がうまくいかない。すると前半20分、ベイルのクロスはD・ソリアがパンチングでクリアしたが、跳ね返りをDFダニエル・カルバハルが落ち着いて頭で押し込み、R・マドリーが先制点を奪った。

 その後は昨季まであまりなかったようなダイレクトでのパスワークが随所に見られ、前半26分にはPA内右寄りにポジションを取っていたMFマルコ・アセンシオが惜しい左足シュート。同34分にはDFセルヒオ・ラモスがPA内で倒され、PKかと思われたが、直前にオフサイドがあった。

 前半はR・マドリーが1点リードのまま終了。現地情報によると、ヘタフェは後半立ち上がりからフォーメーションを4-4-1-1に変更し、柴崎がトップ下の位置に上がった。ところが6分、R・マドリーはアセンシオのプレスでボールを奪うと、高速クロスに合わせたのはベイル。強烈な左足で叩き込み、リードが2点に広がった。

 柴崎は後半に入って以降、前半よりもさらにT・クロースと密着するようなポジショニング。チーム全体ではR・マドリーの最終ライン2人を余らせ、それ以外の選手たちにマンマークするような噛み合わせとなった。だが、R・マドリーは後半9分、マルセロがマークをはがすと、アセンシオのシュートがポストに直撃した。

 先に動いたのはR・マドリーのジュレン・ロペテギ新監督。後半13分、イスコに代えてカゼミーロを入れた。一方のヘタフェはバジャドリーから加入したFWハイメ・マタ、エイバルから加入したMFイバン・アレホを次々に投入し、なんとか攻勢に出ようと試みる。柴崎は左サイドハーフにポジションを移した。

 後半26分、ヘタフェはFWアンヘル・ロドリゲスを入れると、R・マドリーは移籍疑惑が出ていたMFルカ・モドリッチを起用した。同28分にはヘタフェにビッグチャンス。マタが敵陣左サイドに攻め込み、PA内右へのロングフィードをアレホがダイレクトで折り返したが、ゴール前に滑り込んだA・ロドリゲスには惜しくも合わなかった。

 R・マドリーは後半32分、ベイルに代わってMFルーカス・バスケスを投入し、これで両チームともに交代カードを使い果たした形。ヘタフェは人数を掛けて攻め込もうとするが、逆にカウンターを受ける場面が続き、7人がイエローカードを受ける展開となった。試合はそのままタイムアップ。柴崎は開幕戦を白星で飾ることはできなかった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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