beacon

同じ公立勢、金足農の甲子園準Vが刺激に。市立船橋「私立に負けないように」「選手権で優勝」

このエントリーをはてなブックマークに追加

市立船橋高は高校サッカー選手権で日本一に挑戦する

 秋田の公立校、金足農高野球部が夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)を大いに盛り上げ、秋田県勢103年ぶりの決勝進出、準優勝した。公立校の奮闘に注目が集まる中、サッカーでは同じ公立校の市立船橋高(千葉)が冬の全国高校サッカー選手権大会で頂点を目指す。

 市立船橋は全国高校サッカー選手権優勝5回、インターハイ優勝9回の名門校。現在、高校年代最高峰のリーグ戦である「高円宮杯U-18サッカープレミアリーグ」に公立校として唯一参戦している。“雑草軍団”金足農とはやや異なり、ともにU-18日本代表のCB岸本駿朔(3年)とSB松尾勇佑(3年)、ともにU-17日本代表のMF井上怜(3年)とSB畑大雅(2年)ら厳しいトレーニングを経て年代別日本代表選手に名を連ねるまでになった選手を複数擁する市立船橋だが、同じ公立校の活躍から大いに刺激を受けていた。

 守備面と左足に注目のMF岡井駿典主将(3年)は「最近は私立がサッカーとか他の競技で良い結果を残して注目されているんですけれども、甲子園で金足農業が良い活躍をして、公立がまた注目をされて来ている。サッカーでも自分たちが公立として私立に負けないように。実力はそんなに変わらないと思うので結果を残していきたいと思います」と力を込める。

 高校サッカー選手権では80年代、90年代、00年代でいずれも7回優勝している公立勢だが、10年代は11年度に市立船橋が優勝した1回のみ。現在は6大会連続で私立勢が日本一に輝いている。今年、それを止める力を十分に持つ市立船橋は、「金農旋風」もエネルギーにするつもりだ。

 世代屈指のCB岸本は「どの競技においても公立は弱い、私立は強いというイメージが色々な人の中で段々強くなっていると思うんですけれども、甲子園で金足農業がやってくれたように、自分たち公立が選手権で優勝すれば公立も強いんだなというイメージが戻って来ると思うので、選手権頑張っていきたい」と意気込む。

 また、ケガからの復活を目指す注目GK田中悠也(3年)は個人としても、金足農のピンチを幾度も救っていた吉田輝星投手のような活躍を目指す構えだ。「金足農業の吉田投手が準決勝まで一人で投げ抜いて、投手で勝つような試合があったと見ていて感じました。自分、GKとしてまだ全然勝たせることができていないので、GKでチームを勝たせられたら良いなと思います」。岡井、田中、岸本はそれぞれ守備面でチームを勝たせること、失点しないこと、そして得点に繋げるプレーを個人の目標に掲げていた。同じ公立勢の頑張りに負けない活躍を個人、チームでして、自分たちは頂点に立つ。


●2018高円宮杯プレミアリーグEAST特集
●【特設】高校選手権2018

TOP