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中1日の過密日程で準決勝…森保監督、UAEは「勢いだけで勝たせてもらえる相手ではない」

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U-21日本代表を率いる森保一監督

 アジア大会準決勝進出を決めたU-21日本代表は28日、グラウンドでの練習はなく、ホテルでコンディション調整に努めた。森保一監督が報道陣の取材に応じ、翌29日に行われる準決勝UAE戦に向けて意気込みを語った。

 準々決勝サウジアラビア戦ではMF岩崎悠人(京都)の2得点で2-1と制し、ベスト8突破を果たした。準決勝UAE戦は中1日で行われる過密日程となるが、「練習できていないのは日本だけじゃないと思うし、同じ条件」であることを強調すると、「ミーティングもトレーニングだと思う」とたとえグラウンドでの練習がなくても、やるべきこはあると続けた。

「伝えることは伝えたし、大切なのは選手が頭も体もリフレッシュすること。疲労をとってあげられればと思う」

 準決勝で対戦するUAEは中国、シリア、東ティモールと同居したグループCを3位通過。決勝トーナメント1回戦インドネシア戦、準々決勝・北朝鮮戦はともにPK戦を制してベスト4へと駒を進めてきた。指揮官は「粘り強く戦い、しぶとく勝ち上がってきている。徹底して粘り強く守りながら少ないチャンスを伺ってモノにしてくるし、しぶとさはある」と印象を語る。そして、勝機を見出すポイントを問われると以下のように続けた。

「少しでも短い期間でリカバリーしてもらい、リラックスしてもらい、明日パワーを発揮できるようにしてもらいたい。勢いだけで勝たせてもらえる相手ではないので、そこはまた賢くやることを考えながら選手にやってほしい」

 勝利すれば、ベトナム対韓国の勝者と決勝で対戦。ベトナムには今大会のグループリーグで、“宿敵”韓国には前回大会のベスト8で苦杯を舐めさせられている。モチベーションが上がる試合となるだろうが、指揮官は「選手は優勝したいという思いを持ち、ここまで勝ち上がってきた。対戦相手がどうであれ、準決勝に勝って決勝に行きたいという気持ちを選手は持ってくれていると思う」と目の前の試合だけに集中し、勝利をつかみ取ろうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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