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複数のJクラブが注目する前橋育英の「14」MF秋山は勝負の秋

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前橋育英高MF秋山裕紀はこの日、ゲーム主将を務めた

[8.26 プリンスリーグ関東第10節 桐光学園高 2-5 前橋育英高 桐光学園高G]

 前橋育英高伝統のエース番号「14」を背負うボランチ、MF秋山裕紀(3年)はこの日、左中間へ抜け出したFW室井彗佑(3年)にロングパスを通して先制点を演出。本人は「きょうは全然触れなかった」とボールに絡むシーンが少なかったことを反省していたが、前橋育英がテンポの良い攻撃をした際にはボランチの位置から前線に絡む14番の姿があった。

 前橋育英はこの日、インターハイでCBを務めていた岡本悠作(3年)をボランチで起用。山田耕介監督によると、守備力、バランス能力の高い岡本がボランチに入ることでより秋山にボールを触らせる意図があるのだという。この半年で守備面の向上光る秋山だが、岡本のサポートを受けることでより持ち味を発揮できそうだ。
 
 昨年度の選手権で負傷のMF田部井涼主将(現法政大)に代わって2試合で先発出場した秋山は、スルーパスなど攻撃面の評価が高い選手。本人は“ゴールに貪欲過ぎる”前線の手綱を締めながら、より緩急をつけながら分厚い攻撃をしていくことを考えている。連係面はまだまだ向上の余地があるが、“秋山シフト”の効果が出てくれば、プリンスリーグ関東トップの得点数がより早いペースで増える可能性がある。

 その秋山に対しては、複数のJクラブが注目。練習参加も経験した秋山は「プロで勝負したいです。プロの選手を見ていると、自分の特長を最大限に生かしている選手が多いので、自分の特長を出しつつ、もうちょい守備の課題を克服できるようにしたい。ボランチでも前にかかわっていく選手と言われているので、そこをもっと意識してやっていきたいなと思っています」と力を込めた。評価を絶対なものにするためにも、これからの一戦一戦が勝負になる。

(取材・文 吉田太郎)
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