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中盤起用でリーグトップ9得点…清水MF金子翔太、代表入りは「意識するようになった」

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1ゴール1アシストを記録した清水エスパルスMF金子翔太

[8.29 J1第18節延期分 横浜FM1-2清水 日産ス]

 今季9ゴール5アシストは中盤起用の選手でリーグトップ。清水エスパルスMF金子翔太が好成績を残し続けている。台風の影響で延期されていたJ1第18節横浜FM戦では前半27分に同点弾を決めると、後半4分に鋭いクロスで決勝点をアシスト。6試合ぶりの勝利に大きく貢献した。

『ちびまる子ちゃん』の作者として知られる清水出身の漫画家、さくらももこさんの訃報が公表されて以降、初めての公式戦となったこの日。「小さい頃から見ていたし、感じるモノはあった」という金子が全得点に絡むハイパフォーマンスを見せた。

 まずは1点ビハインドで迎えた前半27分、左サイドを駆け上がったDF松原后のマイナス方向へのクロスに反応し、左足シュートでネットにズドン。「サイドから入るのは練習していた形だったので良かった」。右サイドハーフから的確に走り込んだ手応えの残る一発だった。

 さらに後半4分にはFWドウグラスのスーパーボレーをアシスト。「セットプレーがイレギュラーになった。(ドウグラスは)いつも練習で決めているんですが、公式戦で見せられるんだからすごいですよね。今夏加入のストライカーを称えた金子は「あれでアシスト付けてくれるんだからスーパーです」と笑みを見せた。

 中盤起用が続いている選手の中で9ゴールはリーグ最多。さらにアシスト数も重ねていることから、チームへの貢献度が高いのは明らかだ。そこで見えてくるのは日本代表。「正直、シーズンが始まる前には意識できるような立場じゃなかったけど……」と想いを明かした。

「これで9ゴール5アシストという数字を残すことができていて、ミッドフィールダーの中では多いほうだと思う。周りからも代表のことを言われるようになって意識するようになってきた」。金子は2006年に立ち上がったJFAアカデミー福島の3期生。同期のDF小池龍太(柏)とともに男子卒業生初の代表入りという期待もかかる。

「ただ、一回選ばれただけで代表を名乗ってしまうのはおかしいと思う。スタメンを取るくらいの意識じゃないといけないし、ワールドカップを見ていたら自分はまだまだ。現時点であそこに出られるかというと間違いなくノーなので」。清水の期待を背負った23歳は「まずはチームで結果を出すこと。もっと積み重ねていかないといけない」と結果を出し続ける覚悟を示した。

(取材・文 竹内達也)
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