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「間違いなく強い」韓国と決勝で激突…森保監督「アジア最高峰と感じられる試合をしたい」

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アジア大会決勝進出を決めたU-21日本代表とU-23韓国代表

[8.29 アジア大会準決勝 U-21日本1-0UAE ボゴール]

 苦戦の連続だった。グループリーグ第3戦ベトナム戦では0-1で敗れるだけでなく、1点差での勝利は6試合中4試合。しかし、森保一監督率いるU-21日本代表はアジア大会決勝戦までたどり着いた。準決勝UAE戦後の記者会見で指揮官が、韓国との決勝戦に向けて意気込みを示した。

 中1日で迎えたUAE戦。準々決勝サウジアラビア戦のような躍動感こそなかったものの、「タフな戦い、消耗戦の中でハードワークしてくれた」(森保監督)と決して集中力は切らさず、球際の勝負にも挑み続けた。すると後半33分、相手カウンターを高い位置で遮断したMF渡辺皓太(東京V)の鋭いパスからFW上田綺世(法政大)が落ち着いてネットを揺らし、1-0の勝利を収めた。「粘り強く戦い抜き、勝利できたのは良かった。良い守備から良い得点が生まれ、集中を切らさずに戦って勝ってくれた」と厳しいコンディションの中でも勝利を手にした選手たちに労いの言葉をかけた。

 決勝で待ち構えるのは“宿敵”韓国。大会規定上限となるU-23チームで参戦しているだけでなく、FWソン・フンミン(トッテナム)やFWファン・ウィジョ(G大阪)らオーバーエイジ3人を加えた、「間違いなく強いチーム」。事実、準々決勝、準決勝では1月のAFC U-23選手権で優勝したウズベキスタン、同大会準優勝を果たし、今大会で日本を下したベトナムを連破して決勝進出を果たしている。

「厳しい戦いになる」のは当然だろう。しかし、「自分たちが持っている力をすべてぶつけて、強い韓国とまずは決勝の試合として良い試合ができるよう、選手たちには思い切ってプレーしてもらいたい」と中2日で迎える大一番に向けて意気込んだ。「韓国とはお互いから刺激を受け、切磋琢磨しながらアジアのサッカーに両国とも貢献していると思う。アンダー23の大会だが、アジアの最高峰の大会なんだと見ている方々に感じてもらえるような試合をしたい」。

 運命のキックオフは9月1日、現地時間18時半(日本時間20時半)に迎える。

(取材・文 折戸岳彦)
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