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中央学院高の後輩が明かす、名古屋MF児玉駿斗の高校時代と“ハンパない”一面

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中央学院高時代(左)と名古屋グランパスのMF児玉駿斗

 今年のJリーグは例年以上に10代選手の活躍が光るスタートになっています。ゲキサカではプロ1、2年目選手の高校時代を知る後輩たち(現役高校生プレーヤー)に対して、現在プロで活躍するヤングプレーヤーの高校時代についてインタビュー。彼らのピッチ内、ピッチ外で“ハンパなかった”一面や意外な一面とは?

 第13回は特別編。東海学園大2年生ながら、特別指定された名古屋グランパスで早くもJ1・3試合に先発し、ルヴァンカップではゴールも決めているMF児玉駿斗選手です。すでに3年後の2021年の名古屋加入が内定。ボールをスペースで受ける感覚、そして足元の技術、身のこなしも非常に優れたMFは、Jリーガー相手にも堂々のプレーを続けている注目プレーヤーです。

 その児玉選手は“千葉のドリブル軍団”中央学院高で飛躍。全国大会出場こそなかったものの、高校3年時には抜群のテクニックによってピッチで誰よりも相手をかわし、チャンスメークするボランチとして注目度を高めました。その2学年上の先輩の高校時代について、今年のエースMF伊藤拓巳選手(3年)と1年時からAチームを経験していたMF濱口大輝選手(3年)が教えてくれた。(紹介してくれた2人の写真はコチラ)
 
―2人にとって2学年上の児玉選手はどんな先輩だった?
濱口「とにかく上手すぎて話しかけづらいというか…最初は全然喋らなかったんですけれども、寮も一緒だったので、最後の方は少し仲良くしてもらっていました」
伊藤「とにかく、めっちゃ上手くて。結構、プレースタイルとか似ているので、教わることが多くて、練習から見ていました」

―彼のハンパないところは?
濱口「1対1練習していたりしていて、その1対1がめっちゃ強かった。自分もやらせてもらったことがあるんですけれども、タイミングが掴めなくて飛び込めない。(ボールが)取れないです」
伊藤「(ボールが)取れないです。身体の使い方とか上手い。相手の前に潜るところやキックフェントが凄い」

―中央学院はかなり技術力の高い選手が揃っているけれど、それでも取れない?
濱口「身体はそんなに大きくないんですけれども、相手がデカくてもドリブルで前に入っていくところが凄かったです」

―高校時代、自信を持ってプレーしていた印象がある。
伊藤「オーラのようなものがありましたし、試合前は自信満々な感じがしていました」

―ピッチ外はどうだった?
濱口「テスト勉強とか寮で一緒にやったりするんですけれども、文字がキレイでマジメに勉強をやっていました。部屋もキレイでした。(あえて言うならば)ヤンチャって言ったらヤンチャだったかも」

―ヤンチャだった?
2人「スタッフをイジったりしていました」

―2人は彼に追いつきたい気持ちも強いのでは?
伊藤「追いつきたいです。目指すのは(児玉)駿斗くんだと思います」

―負けないような選手になるためには?
伊藤「技術もそうだし、キックも、スルーパスも上手かったのでそういうところを越せたらいい」
濱口「自分は身体能力が高くなくて、走るのも速くなかったりするんですけれども、頭使って上手いことプレーしていけたらいい」

―選手権では先輩ができなかったことを達成する。
伊藤「自分は去年から出ていて、フクアリで市船に負けて、凄く悔しかった。今回も4懸け(準々決勝)でまたできるので、そこで去年の屈辱を晴らしたいです」
濱口「自分は副キャプテンをやらせてもらっているので、今よりもチームを良い方向に引っ張っていきたいです」

(取材・文 吉田太郎)

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