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9試合ぶり弾は積み重ねの成果、横浜FM天野純「狙っていたポイントで取れた」

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9試合ぶりゴールを奪ったMF天野純

[9.1 J1第25節 横浜FM3-1柏 日産ス]

 日産スタジアムでつかんだ3か月半ぶりの白星。横浜F・マリノスMF天野純は自らの左足で久々の歓喜をたぐり寄せた。試合後には「日産で勝てていなかったのを申し訳ないと思っていた。一緒に喜べて良かった」とにこやかに述べた。

 これまで1試合を除いた全試合でスタメン出場中の背番号14に、9試合ぶりのゴールが生まれたのは後半14分。右サイドで前を向いたMF大津祐樹のスルーパスがFW伊藤翔にわたり、右サイド裏にフリーで抜け出したところが起点となった。

「翔くんが素晴らしいボールをオリヴァ(FWオリヴィエ・ブマル)に通して、最初は打つと思ったけど、こっちを見てくれたので走り込んだ」。相手の布陣が横に間延びしたところでPA左に突っ込むと、得意の左足を一閃。「当たり損ないが逆に良かった」というボールがゴール右隅に吸い込まれた。

 ここ4試合では3-6-1のシステムを採用していた横浜FMだが、この日は「キャンプの時から理解していた」という4-3-3に変更。3日前に行われた第18節延期分の清水戦で試合途中から採用し、直後に数的不利を強いられながらも機能していたフォーメーションだ。

 慣れ親しんだシステムには「中で話していてもやりやすい」と手応えを感じており、自身にとっても「役割が結構違っていて、3バックの時は後ろのサポートや守備で広く動かないといけない。4バックでは守備でそんなに動かず、高い位置を取ることができる」とプラスに働いていることを明かした。

 この日のゴールシーンはまさに“高い位置を取る”ことで生まれたもの。また、そうしたポジションの違いに加えて、「監督からはハーフスペース(サイドと中央の中間エリア)でプレーするよう言われている。サイドバックとセンターバックのスペースは絶対に空くので」とロジカルな狙いも生きたものだったようだ。

「狙っていたポイントで点を取れたのは自信になるし、もっとできるので次に生かしていきたい」と得点パターンへの手応えを口にした天野。勝ち点の近い相手との“6ポイントゲーム”を制した横浜FMだが、この1試合の結果にとどまらない成功体験を勝ち得たようだ。

(取材・文 竹内達也)
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