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遠ざかる優勝戦線…3位FC東京、強力2トップの鳥栖とスコアレスドロー

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FC東京対鳥栖はスコアレスドローに

[9.2 J1第25節 FC東京0-0鳥栖 味スタ]

 J1リーグは2日、第25節3日目を各地で行い、3位のFC東京と16位のサガン鳥栖が対戦した。優勝に向けて負けられないFC東京と、残留に向けて勝ち点が欲しい鳥栖という好対照な構図だったが、スコアレスドローに終わった。

 ホームのFC東京は前節湘南戦(△0-0)から先発3人を変えた。離脱中の成績が2勝1分3敗と痛い不在になっていたMF橋本拳人が右ハムストリングの負傷から7試合ぶりに復帰。DFチャン・ヒョンス、FW永井謙佑もスタメンに並んだ。

 一方、降格の危険性がある16位に沈む鳥栖は前節G大阪戦(○3-0)から2人を変更。G大阪戦で熱中症により救急搬送されたDF小林祐三、途中交代のMF原川力がメンバーを外れ、MF高橋義希とDF藤田優人が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりからボールを握ったのは4-3-1-2で斜めの動きを繰り出した鳥栖だったが、有効打を繰り出していたのはFC東京。前半4分、橋本がFWフェルナンド・トーレスに倒されてFKを獲得すると、DF太田宏介のキックに合わせたチャンがバックヘッドでゴールを狙った。

 前半17分にはDFジョアン・オマリの縦パスを受けたF・トーレスにオフサイドの反則。プレー再開位置をめぐる抗議と遅延行為の末に来日初のイエローカードを受け、両ゴール裏からのブーイングで場内は一時騒然となった。

 前半18分にはFC東京がビッグチャンス。DF室屋成の突破でつくったチャンスにMF大森晃太郎がミドルで狙ったが、惜しくもクロスバーに阻まれる。その後もFWディエゴ・オリヴェイラ、永井がゴールに迫ったが、DF高橋祐治らが懸命に防ぎ、前半をスコアレスのまま終えた。

 4-4-2にシステムを変更した鳥栖は後半10分、右サイドに入ったMF福田晃斗のボール奪取からFW金崎夢生につなぎ、MF小野裕二のクロスは惜しくもF・トーレスに合わず。同11分にはMF高橋義希のクロスがF・トーレスの頭を捉えたが、わずかに右上へと外れた。

 FC東京も徐々にペースを取り戻し、後半13分にはMF東慶悟の左足シュートがGK権田修一を強襲。同15分には橋本に代わってMF米本拓司、同23分には永井に代わってFWリンスをピッチに送り込んだ。

 戦前の予想に反して主導権を握り続ける鳥栖は後半33分、福田に代わってMF安在和樹を投入。同38分には右CKのセカンドボールを金崎が落とし、安在が左足ミドルをフルスイングで狙ったが、大きく枠を外れていった。

 優勝戦線から離されないため勝ち点3が欲しいFC東京は後半40分、東に代わってFW前田遼一を入れ、最後の攻勢に望みをかける。だが、アディショナルタイムにFW豊田陽平とDFキム・ミンヒョクを一気に入れた鳥栖の牙城を崩せず、首位との勝ち点差は『13』に。鳥栖は15位との勝ち点差を『3』に縮めた。

(取材・文 竹内達也)
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