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森保Jが19選手で始動、新生日本代表へ“2つの訓示”

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札幌市内で始動した森保ジャパン

 森保ジャパンが始動した。森保一監督が就任した日本代表が3日、札幌市内に集合し、森保ジャパンとしての初練習を行った。2大会ぶりの16強入りを果たしたロシアW杯以来、約2か月ぶりの代表活動。西野朗前監督の後を継ぎ、東京五輪代表との兼任で新監督に就任した森保監督の下、前日2日に試合があったMF堂安律(フローニンゲン)、MF中島翔哉(ポルティモネンセ)、MF南野拓実(ザルツブルク)、DF植田直通(セルクル・ブルージュ)の海外組4選手を除く19選手で約45分間、汗を流した。

「週末にJリーグの試合があった選手、長旅で日本に戻ってきた選手がいるので、まずはコンディション調整のために軽めの練習にした」と森保監督が話すとおり、合宿初日はランニング中心の軽めのメニュー。選手たちは軽くボールを蹴ったが、スパイクも履くことはなかった。

 MF山口蛍(C大阪)、MF大島僚太(川崎F)が負傷で不参加となったこともあり、ロシアW杯メンバーはGK東口順昭(G大阪)、DF槙野智章(浦和)、DF遠藤航(シントトロイデン)、植田の4人のみ。GKシュミット・ダニエル(仙台)、DF佐々木翔(広島)、DF冨安健洋(シントトロイデン)、MF伊藤達哉(ハンブルガーSV)、堂安に、追加招集のMF天野純(横浜FM)、MF守田英正(川崎F)を含めた7人がA代表初招集というフレッシュな顔触れになった。

 練習後、報道陣の取材に応じた森保監督は「練習前に選手に話したことは2つ」と説明。「今回集まってくる選手はみんなチームのために、そして仲間のために走って戦ってくれる選手たちだと思う。チームのために仲間のために走って戦ってほしい」というフォアザチームの精神を求めるとともに、「組織的に日本人の良さを出して戦いつつも、それぞれの個々の特徴、スペシャルな部分も存分に発揮してほしい。思い切ってプレーしてほしい」と、チームの中で個を生かすプレーも要求した。

 その真意を聞かれた指揮官は「私自身、選手としても指導者になってからも、考え方のベースは変わっていない。もちろん自分のことは最大限に発揮していかなければならないが、サッカーは個人スポーツではなく、チームスポーツ。仲間がいるからこそ自分も生かされるし、自分も仲間を生かすことでチームとして戦っていかないといけない」と力説した。

 チームは明日4日の練習から全23選手がそろう予定で、森保ジャパン初陣となる7日のキリンチャレンジカップ・チリ戦(札幌ド)に向けて調整していく。

(取材・文 西山紘平)

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