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U-19代表久保がセットプレーから2アシスト

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U-19日本代表FW久保建英は2得点をアシスト

[9.3 親善試合 U-19日本代表 2-0 U-19ベトナム代表]

 8月26日の神戸戦でJ1歴代2位となる17歳2か月22日で初ゴールを決めたFW久保建英(横浜FM)はこの日、右MFとしてプレー。2アシストを記録してU-19日本代表の勝利に貢献した。

 序盤から積極的にシュートを放ち、ドリブルで仕掛けてU-19ベトナム代表DFのファウルを誘った。守りを固めるベトナムはボールの受け手に対して鋭いアプローチ。その中で久保はポジション取りや立ち位置を変化させるなど工夫しながらプレーしていたが、チーム全体的に流れが悪く、影山雅永監督も「止まっている状況が多かったので彼の中でも反省の試合になったのでは」と指摘していた。

 それでも久保はセットプレーで2ゴールを演出する。後半2分、右サイド深い位置からのFKで変化を加え、PA後方から走り込んできたDF菅原由勢(名古屋U-18)へパス。これを菅原が右足で決めて先制した。

 久保は34分にも左サイドから縦に仕掛けて決定機を演出した。この場面はFW斉藤光毅(横浜FCユース)のシュートがGKに阻まれて得点にはならず。だが、久保は35分、右CKを192cmCB三國ケネディエブス(青森山田高、サポートメンバー)の頭に合わせて再びアシスト。「ケネが入ってきて、いつもよりも高いボールを出せば競り勝ってくれると思ったので。ゴールはケネの力」と讃えた。

 この日の午前中のトレーニングで秋葉忠宏コーチ主導の下、セットプレーのアイディアは出していたというが、久保は試合の中で機転を利かせてベトナムのDFを攻略。影山監督は「(守備なども含めて)機転を利かせてやるのは大事なこと」と選手たちが相手を見て、判断して勝利したことを讃えていた。

 この後、U-19日本代表はメキシコ遠征を行い、U-19メキシコ代表やU-19ブラジル代表と対戦する。2年前にU-19日本代表のアルゼンチン遠征を経験している久保は当時同様に相手が厳しく来ることを想定し、怯まずにプレーすることを誓っていた。U-20ワールドカップ出場権を懸けたAFC U-19選手権インドネシア2018(10月20日開幕)前、最後の海外遠征。アジア予選が「負けて、次があるという試合ではない」ことを理解しているレフティーはメキシコでも勝利、ゴールにこだわってプレーする。

(取材・文 吉田太郎)

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