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高架橋崩落事故で奇跡の生還を遂げた元GK、ジェノアのスタッフ入り

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高架橋崩落事故で奇跡の生還を遂げた元GK、ジェノアのスタッフ入り

 先月、43名が犠牲となったジェノバの高架橋崩落事故から奇跡の生還を果たしたカリアリの元GKダビデ・カペッロ氏が、ジェノアのスタッフ入りしたことが明らかになった。イタリア紙『クォティディアーノ・ナツィオナーレ』が1日、伝えている。

 カペッロ氏は8月14日、ジェノバ市内の高速道路を走行中、高架橋ポンテ・モランディの崩落事故に巻き込まれた。元カリアリGKの運転する車は、地上約30メートルの高架橋から落下したが、偶然にも支柱とがれきの間に挟まり、九死に一生を得た。

 カペッロ氏はカリアリの下部組織出身で、現在33歳。過去にはU-20イタリア代表に選出された経験も持つ。2013年12月にサボーナで引退を迎えたのちは、サボーナ市の消防士を務めていたが、この度、ジェノアのスタッフの一員となった。チームでは、下部組織ジョバニッシミ・ナツィオナーリ(U-15)においてGKコーチを務めることになる。

「この悲劇が起こる前から決まっていたことだ。まだ全快していないので、回復し次第、シーズンをスタートする。まだ痛みを感じていて、肩と背中の治療をしている。だが最も大きな傷は心の中で、心理カウンセラーのサポートを受けている。何よりも命が助かり、ありがたく思っている」

 セリエAでは、高架橋崩落事故の影響により、今シーズンの開幕戦のうちジェノバに拠点を置くサンプドリア(対フィオレンティーナ)およびジェノア(対ミラン)の試合が延期になった。また開催された残りの試合のキックオフ前には1分間の黙とうがささげられたほか、選手は喪章を巻いてピッチに上がった。

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