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“呼ばれて一段落”から“チームの中心”へ…三竿健斗「武器を出さないと居場所はない」

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中心選手に食い込む決意を見せた日本代表MF三竿健斗

 “呼ばれて一段落”から“チームの中心選手”に――。日本代表MF三竿健斗(鹿島アントラーズ)の目指すところは明白だ。森保ジャパン3日目のトレーニング終了後、「中心にならないといけないと思ってやっている」と決意を明らかにした。

「今までは呼ばれることで一段落していたというか、試合に出るところまでなかなかいかなかった」。今年3月の国際親善試合では代表初アシストを記録したが、指揮官交代後のロシアW杯メンバーには最後の最後で落選。悔しさを乗り越えるべく、Jリーグの舞台で努力を重ねてきた。

 だが、今季の鹿島はなかなか上位に食い込むことができず。「チームで結果が出なかったし、自分のことを客観的に見ることができなかった」と苦境を振り返った22歳は「ここで呼んでもらうことができて、やってきたことが間違ってなかったと安心し、自信がついた」と現在の心境を明かした。

 合宿3日目の練習は「次のことを考えながらやらないと、相手に食われてしまうようなものもあった。頭が疲れる練習だった」と明かした三竿。球際の強さという持ち味を生かしつつ、「試合の中でチャレンジして、トライアンドエラーで学んでいきたい」と適応しようとしているようだ。

 日本代表が甘くない場所であることは自らがよく分かっている。「ここが新しいスタートという感じ。自分の武器を出していかないと居場所はない。人にはない自分の良さがあると思っているので、できるだけ多く出したい」。まずは2日後に迫るキリンチャレンジ杯チリ戦で“トライ”を見せる。

(取材・文 竹内達也)

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