beacon

幼なじみと阿吽の呼吸を見せた南野「僕らより僕らの両親が…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

紅白戦でポスト直撃のシュートを打ったMF南野拓実

 阿吽の呼吸でビッグチャンスをつくった。紅白戦の1本目、主力組と見られるチームのトップ下に入った日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)は開始早々の7分にDF室屋成(FC東京)からのマイナスの折り返しに合わせたが、シュートは惜しくも右ポストを直撃。「あれは決めたかった。ああいうプレーを増やしていければ」と悔しさを隠さなかった。

 リオデジャネイロ五輪でもチームメイトだった南野と室屋だが、小学生時代はともにゼッセル熊取FCに所属していた元チームメイト。そんな幼なじみの2人が初めてそろってA代表に招集された。

 家族ぐるみの付き合いもあることから「僕らより僕らの両親がうれしいんじゃないかなと思う」と冗談交じりに笑った南野は「プレーしていてもやりやすい。(室屋)成の良さは分かっているし、成も僕の良さを分かっている。楽しかった」と笑顔を見せた。

 4年後のカタールW杯を目指し、森保一新監督の下、リスタートを切った日本代表。その初陣にそろって選出されたことを喜びながらも、2人では「僕らはまだここで何も成し遂げていないし、何も残していない。“これからやな”という話はした」と誓い合ったという。

 南野は1本目、2本目ともに主力組と見られるチームに入り、1本目は4-2-3-1のトップ下、2本目は左サイドハーフでプレー。「複数のポジションができるのは自分の強み。でも満足はしていない。このままアピールしていければ」と、攻撃的なポジションならどこでもこなす自信もある。

 森保ジャパンの初陣となる11日のコスタリカ戦(吹田S)は南野、室屋が生まれ育った大阪で開催される。南野は「自分の地元での試合だし、理想はそこで活躍すること。でもまずは地に足を付けて、今日の練習、明日の練習と一日一日準備して、大阪での試合を迎えられれば」と静かに闘志を燃やした。

(取材・文 西山紘平)

●アジアカップ2019特設ページ

TOP