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震災で試合中止の森保J、ファンサービスで札幌合宿打ち上げ

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練習後、ファンと一緒に記念撮影

 日本代表は8日午前、札幌市内で練習を行い、札幌合宿を打ち上げた。チームは同日午後、空路で大阪に移動する予定で、11日のキリンチャレンジカップ・コスタリカ戦(吹田S)に向けて調整を続ける。

 練習後には、見学に訪れた地元のファンと記念撮影したほか、選手が一人ひとりとハイタッチをかわすファンサービスを行った。札幌での最後の練習を終え、森保一監督は報道陣に対応。6日未明に発生した北海道胆振(いぶり)東部地震の影響で7日に札幌ドームで予定されていたキリンチャレンジカップ・チリ戦の開催が中止となったが、「今の北海道の状況を考えれば、試合ができなくなるのは当然」と冷静に受け止めた。

 チリ戦が予定されていた前日7日には2日ぶりに練習を再開し、紅白戦も行った。「チリ戦の前に練習していたこととはメンバーも違ったりもしたが、形や人の組み合わせを見ることができて、いい練習ができた」。紅白戦では両チームともに4-2-3-1のシステムを採用。1本目と2本目でメンバーも入れ替えたが、「選手同士でコミュニケーションを取って、お互いの特徴を出して生かし合うのが見られればと思っていた」と、その意図を明かした。

 初陣がまさかの中止となり、2試合予定していた強化試合は1試合のみとなった。「できるだけ多くの選手を2試合で見たい。できれば全員見たいと思っていた」のは本音だが、「現実的に1試合になった。試合の流れによっても変わると思うが、少しでも多くの選手を1試合の中で見たいと考えている」と、コスタリカ戦を位置付けた。

 日本代表初招集が7人というフレッシュな顔触れの中、「合宿期間が長くなってきて、選手のキャラクターも少しずつ見れてきている」と語った森保監督。「紅白戦で見れた部分もある。今はサッカーどうこうという部分でもないと思っている。想定外のことも含めてすべて起こり得ると、ポジティブに、自然に考えている」と、落ち着いた表情で話した。

(取材・文 西山紘平)

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