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ベルギー移籍から1か月…遠藤航「『遠藤、変わったな』と思わせるプレーを」

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ベルギー移籍後初の代表戦となるDF遠藤航

 チリ戦が中止となった札幌から大阪へ無事に移動を果たした森保ジャパン。日本代表DF遠藤航(シントトロイデン)は「(地震で北海道に)被害があったので、そこに頭がいってバタバタしていたのは仕方ない。難しさはあるけど、まずは頭を切り換えてやっていきたい」と、仕切り直しの一戦へ意識を強めた。

 今度こそ森保ジャパンの初陣となる11日のキリンチャレンジカップ・コスタリカ戦(吹田S)に向けて、本格的な練習ができるのは9日と10日の2日間しかない。

「森保監督のコンセプトは集まって2日目くらいに話があった。まだざっくりではあるけど、みんな理解していると思う。今日もミーティングはなかったし、最初に言われたことをベースにしながらトレーニングするということだと思う。ただ、練習に落とし込む日数は限られている」

 だからこそ、コスタリカ戦ではシンプルにやるべきことを絞り、狙いが曖昧にならないことを注意しているようだ。そんな中で遠藤自身が心がけたいと考えているのは、自分の良さを出すこと。

「(浦和から)ベルギーに行ってまだ1か月ちょっとしか経っていないけど、個人的には中盤で試合に出て、ボランチとしてのフィーリングが良くなってきていると感じている。日本の皆さんが(ベルギーでの試合を)見る機会はなかなかないと思うので、それをしっかり見せたいというのが、今回の試合で自分がやるべきことだと思う」

 主将を任されたリオデジャネイロ五輪でボランチとしてプレーしたことや、ハリルジャパン時代にもボランチで出ることがあったため、「遠藤=ボランチ」というイメージを持たれることも多いが、「僕自身、プロのキャリアでシーズンを通してボランチで出たことがない」というのが実情。「チームで中盤で出ていないと厳しいとか、A代表でスタメンで出るにはチームでボランチでプレーするほうが良いのではないかというのは悩みとしてあった」と吐露する。

 しかし、今はシントトロイデンでボランチのレギュラーポジションを獲得しており、「この状況は自分にとって間違いなくポジティブ」と胸を張る。7日の紅白戦では1本目に主力組と見られるチームでMF青山敏弘とダブルボランチを組んだ。「出られれば、ちょっとでも『遠藤、変わったな』と思わせられるようなプレーをしたい」。遠藤が意気込んでいる。

(取材・文 矢内由美子)

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