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柏FW瀬川、準決勝へ導く貴重な同点弾は「止まって見えた」

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先発に定着してからは8戦4ゴールと好調の柏瀬川祐輔

[9.9 ルヴァン杯準々決勝第2戦 柏1-1甲府 三協F柏]

 アウェーゴールを2つ奪ってのドロー。アドバンテージを持って甲府をホームに迎えた柏レイソルだったが、前半に甲府に得点を許してしまう。柏が準決勝に進むためにはゴールが必要な中、チームを救ったのは背番号18だった。

 後半16分、左サイドでのFKの場面。MF手塚康平が左足でクロスを入れると、FWクリスティアーノが頭で合わせる。ボールはDFエデル・リマに当たって甲府ゴールに向かってしまい、GK岡大生が弾いてしのぐ。誰よりも早くそのこぼれ球に反応したのがMF瀬川祐輔だった。「止まって見えたというか、GKが倒れるのも含めて冷静に対処できた」。右足でゴールマウスに流し入れると、これがこの試合最後の得点となった。

 今季、大宮から加入してきた瀬川は、序盤は出場機会に恵まれなかったが、J1第20節の札幌戦で先発し移籍後初得点をマークすると、一気に先発に定着。公式戦8試合連続でスタメン出場を飾ると、4得点を挙げていまやチームの得点源のひとつとなっている。しかし、当人はいまだ危機感を持っていた。「外国人選手は助っ人として得点力を期待されていて、守備に体力使うよりもワンチャンス決めることに期待されていると思うんですけど、どこで自分が出られるように差をつけるかというと、運動量とか守備のプレスバック」と得点以外でのチームへの貢献を意識しているという。実際、この甲府戦でもカウンターを浴びた場面では最終ラインまで下がって対応をするなど、守備の面での貢献も光った。

 リーグ戦では15位と苦しい状況が続く中で、次のステージに進むという結果を出したのはひとつの光明と言える。「Jリーグでタイトル獲るのは厳しい中で、天皇杯もACLも負けてしまって、去年レイソルにいた選手たちの頑張りでルヴァンをベスト8から戦えるのはこれ以上ないチャンスだし、タイトルを獲るのはチームとして自信になる」。2013シーズン以来5年ぶりの王者へーー続く準決勝、柏は湘南と対戦する。

(取材・文 奥山典幸)

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