[9・11 国際親善試合 日本-コスタリカ 吹田S]

　後半30分、日本代表の新背番号10がピッチを去る際、スタンドからは大きな拍手が送られた。MF中島翔哉は皆を認めさせるパフォーマンスを見せて、森保一監督の初陣となった一戦を勝利に導いた。

　第1号弾はまさかのオウンゴールだったが、中島の正確なキックが演出した。前半16分、右サイドからCKを蹴ると、DF佐々木翔の頭に合わせる。相手に当たってコースが変わるシュートになり、ゴールネットが揺れる。その他でも中島は事あるごとに顔を出し、好機を演出し続けた。

　試合後の中島の表情からも充実感がうかがえた。「初めての試合だったので勝ててよかった」と笑みを浮かべると、「周りの選手が助けてくれたので楽しかった。またしっかり楽しんで、観ている人にも楽しいサッカーをしたいです」と話した。