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流経大柏は先発の1年生5人が青森山田相手に堂々のプレーも、「もっともっとやっていい」

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流通経済大柏高はGK松原颯汰(後列左端)、左SB清宮優希(前列中央)、MF藤井海和(後列右から3人目)、MF森山一斗(前列左端)、MF三好麟大(前列右端)と1年生5人が先発

[9.9 高円宮杯プレミアリーグEAST第12節 流通経済大柏高 0-4 青森山田高 流通経済大柏高G]

 千葉の名門、流通経済大柏高は青森山田高とのプレミアリーグEAST上位対決でGK松原颯汰、左SB清宮優希、MF藤井海和、MF森山一斗、そしてMF三好麟大と1年生5人が先発。本田裕一郎監督が“実力主義”で選び、送り出した1年生たちは今季プレミアリーグ無敗の青森山田相手に堂々と渡り合っていた。

 指揮官が「能力が高い。(最近は)ずっとボランチで使っています」と認める藤井はシーズン序盤のCBとは異なる1ボランチの位置で攻守に存在感。森山はゴール方向へ向かうドリブル、ワンツーで相手の脅威となり、清宮は左サイドから縦への動きでエンドライン際までえぐるシーンがあった。

 また小柄な三好が球際で怯まずにファイト。松原も青森山田の注目GK飯田雅浩(3年)に「自分は2年生で出ていた時も正直難しかったので、1年生であれだけ堂々としているのは凄い」と言わしめるプレーを見せていた。

 今年の流経大柏の1年生は、関東・静岡の強豪18チームの1年生による「Rookie League」やU-16オーシャンカップで優勝。3年生と紅白戦で対戦しても0-0や0-1の試合を続けていたという。「Rookie League」も閉幕し、本田監督は「大学生とも試合させています」と説明するなど、期待の世代に年上と対戦させながら強化を進めている。

 特に藤井や松原はプレミアリーグ開幕時からトップチームに帯同。ただし、前半こそ優勢に試合を進めていたが、CKでの松原のミスが相手の先制点に繋がり、後半はチーム全体が青森山田の勢いに飲まれてしまっていた。

 1年時から公式戦に出続けているCB関川郁万(3年、鹿島内定)は「1年生で試合に出るっていうプレッシャーがある。でも、もっともっとやっていいと思う」と期待。そして「3年生ももっと来て欲しい。来ればチームも盛り上がってくる」と上級生たちの奮起も求めていた。まだまだメンバーに食い込んでくる可能性のある1年生と上級生との競争。例年、流経大柏は最後に意地を見せる3年生が多いだけに、3年生が巻き返してチームをもう一段階レベルアップさせる。

(取材・文 吉田太郎)
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