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強豪校の練習施設に潜入取材。茨城の名門・鹿島学園は全面人工芝2面のサッカー場で成長中

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鹿島学園高は全面人工芝のサッカー場2面。選手たちは恵まれた環境の中で成長を目指している

 高校サッカーの強豪校はどのような環境でトレーニングしているのか。グラウンド、部室、サッカー部寮……。各校の協力によって、高校進学を控えた中学生たちにとっても貴重な情報を教えてもらってきたぞ。第6回は全国高校選手権出場8回、インターハイ出場7回、08年度に選手権で全国3位になった歴史も持つ鹿島学園高(茨城)だ。

■人工芝のサッカー場が2面!!





 鹿島学園は校舎に隣接している全面人工芝のサッカー場に加え、400m陸上トラック付き人工芝サッカー場(第2グラウンド)が完成。85名の男子サッカー部員、女子サッカー部員、そして鹿島学園の協力を得て活動するカシマアカデミーフットボールクラブの小中学生は恵まれた環境の中でトレーニングを行っている。

■専用屋内練習場も


雨天の際などに活用される屋内練習場



 2面の人工芝サッカー場の隣には専用の屋内練習場も。屋内練習場前には屋根付きのカフェテラスを準備し、選手の父母はそこから練習、試合を観戦しているという。

■ブレイク中のU-21日本代表FW上田綺世も育った環境


取材日にはFW上田綺世も後輩たちに交じってトレーニング




 第18回アジア競技大会で3得点を挙げてU-21日本代表の銀メダルに貢献したFW上田綺世(法政大)は鹿島学園の卒業生。ブレイク中の先輩を目指して後輩たちも、トレーニング励む。照明も完備され、選手たちは納得が行くまで技術、体力向上を目指している。

■学生寮には筋トレルームも


250人もの学生が暮らすという学生寮


巨大なエントランス


ウェイトトレーニング場



 男子サッカー部員のうち、70名ほどの選手が寝泊まりする学生寮。サッカー部員は2、3階で生活を送っている。レスリング部や野球部の学生とともに共同生活。ウェイトトレーニング場も併設されており、取材日もサッカー部員がトレーニングを行っていた。冷暖房完備の各2人部屋で一様に整理整頓されていた。

■ビジャレアルメソッドを取り入れ、新たなスタート


食堂には08年度選手権全国3位のトロフィー


鈴木雅人監督をはじめ、指導者も貪欲に吸収する姿勢がある



 16年連続でスペイン遠征を実施している鹿島学園は08年度に選手権で全国3位。2018年には新たなチャレンジをスタートさせている。カシマアカデミーフットボールクラブがスペインの強豪、ビジャレアルと業務提携。鹿島学園の指導者、選手も“ビジャレアルメソッド”を貪欲に学んで成長を遂げ、新たな歴史を刻む。

(取材・文、写真 吉田太郎)

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