元イタリア代表の“マエストロ”ことアンドレア・ピルロ氏が、14日付のイタリア紙『トゥット・スポルト』のインタビューに応じた。ピルロ氏は古巣ユベントスに所属するFWパウロ・ディバラにエールを送っている。

　ピルロ氏は2011年夏、ミランを退団し、フリーでユベントスに加入した。以降、ユベントスは7シーズン連続でスクデットを獲得し、セリエAで圧倒的な実力を誇ってきた。ユーベ加入当時、「僕の他にもトップ選手がやって来るだろう」と話していたピルロ氏だが、今夏、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)優勝を目指すユベントスはFWクリスティアーノ・ロナウドを獲得した。攻撃陣におけるポルトガル代表FWの理想のパートナーについて、見解を示した。

「クリスティアーノは1トップを務めるのが好きかどうか分からないが、左サイドからスタートすることを好んでいる。だから彼の近くでプレーする選手が必要だろう。(マリオ)マンジュキッチが理想的かな」

　一方、昨季までユーベの主力として活躍してきた24歳のディバラは今年、出場機会を減らしている。このまま試合途中からのジョーカーとしての役割を受け入れるべきなのかを問われると、ピルロ氏はアルゼンチン代表FWの奮起を期待した。

「いや、違う。まず試合数が多いし、それに彼は素晴らしいクオリティを持っている。試合開始から出場できないことを受け入れるのは、誰にとっても簡単ではない。パウロはできる限り出場できるように全力を尽くすだろう。もし彼がC・ロナウドのような意欲を持ってトレーニングに取り組めば、彼を外すことは難しくなるだろう。出場できないということは、もっと努力しなければならないということ。ディバラのクオリティに疑いの余地はない。ユベントスにとって重要な選手になるには、彼自身が自問自答して何かを見つけなければならない」

　最後にピルロ氏は、ユベントス復帰の可能性が報じられたマンチェスター・ユナイテッドのMFポール・ポグバについても言及。「ユベントスは優秀な選手を狙っているので驚くことではない。過去に退団したからと言って、戻れないことはない」と語り、元同僚の復帰に好意的な見解を示した。

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