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[NB CHAMPIONSHIP U-16]「最後は気持ちよりも技術」昌平が青森山田から5得点奪い、2連覇!

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2年ぶりの優勝を飾った昌平高

[9.17 NB CHAMPIONSHIP決勝 昌平高 5-1 青森山田高 時之栖うさぎ島G]

「new balance CHAMPIONSHIP U-16/2018」は17日午後に決勝戦を行い、昌平高(埼玉)が5-1で青森山田高(青森)に快勝。2連覇を飾った。

 全国の強豪31校の1年生(中学3年生)による3日間の激闘は、昌平が制した。インターハイでAチームが4-2で逆転勝ちしたのに続く、青森山田撃破。「最後は気持ちよりも技術」という考えの下で技を磨く昌平の日野口廉コーチは、「自分たちを信じてやるだけでした。(結果が出て)自信に変わりました。これからまた、磨きをかけていきたい」とコメントした。

 4-5-1システムを組んだ昌平のGKは青木陸、4バックは右SB佐藤優哉、CB二宮樹希、CB生島翼、左SB笹原拓真。中盤は大瀧愛登と柴圭汰のダブルボランチで右MF屋宜和真、左MF小川優介、トップ下・棟方豪郎。1トップは小見洋太が務めた。

 一方の青森山田は決勝も青森山田中3年のMF松木玖生とMF小野暉が先発。4-4-2システムのGKは韮澤廉で4バックは右SB藤田夏寿丸、CB金和樹、CB秋元琉星、左SB内田陽介。中盤は松木とMF安斎颯馬のダブルボランチで右MF内間隼介、左MF小野。前線はFWナベルと粟津瑠来が2トップを組んだ。

 序盤からゆっくりと攻撃を組み立てる昌平に対し、青森山田は迫力のある攻守で相手を飲み込もうとする。だが、小川が「最初フリーで受けられたので、敵が来ても周りが見えて、ボールが入れば外すことができていた」と説明したように、相手のアプローチに対して余裕を持ってボールを運び、動かす昌平が連続ゴールで試合の流れを傾けた。

 前半12分、昌平は自陣でボールを奪うと小川が中央のスペースを縫うドリブル。サポートした柴が距離の長いスルーパスを通すと、抜け出した小見が左足シュートをゴール右隅に沈めた。

 今大会得点ランキングトップの小見のゴールによってリードを奪った昌平はさらに14分、小川が再び自陣からのドリブルで大きく前進。右へ抜け出した小見へ展開すると、その折り返しを右足ダイレクトでゴール左へ突き刺した。

 青森山田は縦パスから粟津が相手DFラインにプレッシャーをかけるなど、縦に速い攻撃でゴールを目指すが、昌平はDFラインが良く凌いで追撃を許さない。逆に昌平は24分、棟方が持ち込んでからシュート。こぼれ球から大瀧が出したスルーパスを小川が決めて3-0とした。

 青森山田は中央を割られる形を修正できず、前半にまさかの3点ビハインド。だが、このままでは終わらない。後半開始35秒、左スローインからPAでボールを受けた安斎がターンにいったところでPKを獲得。これを安斎が自ら決めて2点差とした。

 より深いアプローチで守備から立て直した青森山田は流れを引き寄せると、サイドからクロス、シュートまで持ち込む。6分には内間のクロスから安斎がヘディングシュートで狙い、19分にも秋元のループパスから安斎が決定的な右足シュートを放った。だが、昌平は8分に準決勝決勝点のMF麻生哲平とFW唐木晃を投入し、左SB笹原のドリブル突破など攻撃姿勢を崩さずに前に出る。

 ゴールに迫るものの2点目を奪うことができない青森山田はFW鈴木遼、そして川崎FのDFタビナス・ジェファーソンを兄に持つMFタビナス・ポールを投入する。対する昌平はMF小澤亮太投入直後の24分、小見のパスからGKと1対1となった小川がシュート。GKに弾かれてゴールエリアに舞ったボールを唐木が頭で押し込んで4-1とした。

 勝負どころで運動量がガクッと落ちた青森山田に対し、昌平は直後にも小見が右足ミドルを叩き込んで5-1。この後、青森山田はMF渡口尚平、昌平はDF鈴木璃玖とGKと小林聡をピッチに送り出す。青森山田はまず1点を奪い返そうとするが、攻撃の精度を欠いて試合終了。4点差のまま試合を締めた昌平が頂点に立った。

 大会MVPに選出された昌平の柴は「本当に気持ちで互角だったら『最後は技術が際立つ』と先生も言っていたので、まずは気持ちで負けないように戦っていた」と語った。闘志を全面に出す青森山田に対し、静かに気持ちを高め、今回は技術力で差をつけて勝利。それでも、試合後に各選手が課題を口にしたように満足感はない。他のライバルたちに負けないほど技術を磨いて次は公式戦の全国大会で輝く。

(取材・文 吉田太郎)

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