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[MOM2613]昌平MF小川優介(1年)_中央突破で青森山田の守りに穴を開け、2発!

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昌平高MF小川優介は2得点の活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.17 NB CHAMPIONSHIP決勝 昌平高 5-1 青森山田高 時之栖うさぎ島G]

 昌平高のトップチームに加わって活動するアタッカーは、「new balance CHAMPIONSHIP U-16/2018」の注目プレーヤーの一人だった。だが、準決勝までは無得点。SHとボランチを兼任するMF小川優介(1年)はボールを動かす、運ぶ部分でチームに貢献していたものの、目に見える結果を残すことができていなかった。

 それでも決勝では2得点を決めるなど、1点目から4点目までに絡む大活躍。大量5得点を奪っての勝利へ導いた小川は「決勝までゼロ得点だったので得点は狙っていた。嬉しかったです」と素直に喜んでいた。

「new balance CHAMPIONSHIP U-16/2018」で対戦相手を大いに苦しめてきた青森山田高のプレッシャーを苦にしなかった。前半12分には自陣から中盤中央をドリブル突破。この動きが起点となって最短距離でボールを前線に繋いだ昌平は、FW小見洋太(1年)が先制点を決めた。

 左MFで先発した小川だが、「中盤で受ける方が自分は得意。そこから仕掛けるのが良いかなと思った」という。そのMFは14分にもドリブルで長い距離を中央突破。青森山田の守備網に大きな穴を開けると、右前方へ抜け出した小見へスルーパスを通す。そして小見からの折り返しを右足ダイレクトでゴールに突き刺した。

 2つのビッグプレーで試合の流れを傾けた小川は24分にもゴールを奪う。PA付近の混戦から空いた左中間のスペースにポジショニング。MF大瀧愛登(1年)からのラストパスを受けると、最後は冷静にシュートを右隅に流し込んだ。

 抜け出しからのシュートで4点目のゴールにも絡んだ小川はハットトリックできなかったことを悔しがっていたが、それでもインパクト十分の活躍。「そんなにドリブルするタイプではなかった。自信がつきました。前まで縦に仕掛けることをしていなかったけれど、取られないように、縦に仕掛けることができていたので良かった」。青森山田を相手に活躍したことで、自信を得ることができたようだ。

 昌平の全面協力を得て、昌平の人工芝グラウンドで活動しているサッカーチーム、FC LAVIDA出身。「常に仕掛けろと言われてきた。ドリブルはLAVIDAで学んだ」小川は、昌平の藤島崇之監督が「“サッカー小僧”です。面白い」と評するプレーヤーだ。本人は今回の「new balance CHAMPIONSHIP U-16/2018」で通用した部分をさらに伸ばしてインターハイや選手権での活躍に繋げる考えを持っている。

「自分の持ち味が出せるように練習で毎日やっていきたい。イニエスタとかイスコが好き。縦も行けるけれどもバランサーにもなれる選手になりたい」。目標とする選手に少しでも近づいて全国を沸かせる。

(取材・文 吉田太郎)

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