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[AFC U-16選手権]開始1分で失点、雨中で苦戦も…U-16日本代表が5発逆転勝ち!

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U-16日本代表は5発逆転勝ち

[9.20 AFC U-16選手権GL第1節 U-16日本代表 5-2 U-16タイ代表 マレーシア]

 19年U-17ワールドカップへの出場権を懸けたAFC U-16選手権マレーシア2018が20日、開幕した。グループリーググループAのU-16日本代表は、FW荒木遼太郎(東福岡高)の2ゴールなどによってU-16タイ代表に5-2で逆転勝ち。日本は23日の第2節でU-16タジキスタン代表と戦う。

 02年生まれ以降の世代で構成されたU-16日本代表“02ジャパン”が、5発逆転勝ちでU-17ワールドカップ出場権獲得へ弾みをつけた。4-4-2システムを組んだ日本のGKは山田大樹(鹿島ユース)で4バックは右SB角昂志郎(FC東京U-18)、CB鈴木海音(磐田U-18)、CB半田陸(山形ユース)、左SB中野伸哉(鳥栖U-15)。中盤は横川旦陽(湘南U-18)と山内翔(神戸U-18)のダブルボランチで右MF成岡輝瑠(清水ユース)、左MF近藤蔵波(C大阪U-18)。そしてやや下がり目に位置する荒木とFW西川潤(桐光学園高)が前線でコンビを組んだ。

 注目の初戦。日本は最悪の立ち上がりだった。1分、SBの背後を取られる形でクロスを上げられると、小さなクリアを拾われ、そこからのスルーパスでタイFWワラゴンにゴールを破られてしまう。

 すぐさま反撃を開始した日本は、6分に角の右スローインからエンドライン際を抜け出した成岡がペナルティーアーク方向へ折り返す。これを山内が左足ダイレクトシュート。DFのクリアを荒木が右足ダイレクトで押し込み、同点に追いついた。さらに8分には、中央で横川のパスを受けた山内が相手CB間へスルーパス。これで抜け出した荒木がGKを引きつけてから左でサポートした近藤へ繋ぐと、近藤が左足1タッチで決めて逆転した。

 だが、大粒の雨の影響で不規則にボールが止まる悪コンディションと、前から鋭く距離を詰めてくるタイの前に日本はリズムを掴むことができない。14分、日本はオフサイドのセルフジャッジで動きを止めたところで相手FWスパナットにインターセプトされ、同点ゴールを決められてしまう。

 “もったいない”失点で2-2。それでも、個人技やDFの背後を突く動きで決定機に絡む西川や、相手を見ながら巧みなボールコントロールを見せる山内中心に細かなパスワークとスペースを突く配球を織り交ぜて攻める日本は34分に勝ち越し点を奪った。

 シュートのこぼれ球を拾った左SB中野伸が逆サイドへ展開。これを受けた成岡がシュート気味のクロスを上げると、ニアの荒木が頭で合わせて3-2とした。日本は42分にも山内が獲得した右FKを荒木が蹴り込むと、クリアを半田がPAでコントロール。すぐさま右足シュートを叩き込んで4-2とした。

 前半だけで4得点を挙げた日本だが、後半も立ち上がりから押し込まれる展開となった。それでも、前半に比べて局面での激しさが増した日本は鈴木が身体を張って相手の突破をストップし、山田が落ち着いたセーブ、キャッチをするなど追撃を許さない。

 18分には近藤に代えてMF中野桂太(京都U-18)を右サイドに投入。日本はクロスにまでは持ち込むものの、タイDF陣に対応されて決定機をつくることができない。逆にタイにボールを持たれる時間が増え、クロスからのシュートやミドルを打たれるシーンもあった。

 日本は36分、荒木に代えてMF中野瑠馬(京都U-18)、41分には西川に代えてFW唐山翔自(G大阪ユース)をピッチへ送り出す。ピンチもあった日本だが、38分のピンチを角と半田が防ぐなど、後半は得点を与えず。我慢した日本はアディショナルタイムに中野瑠の中央突破からラストパスを受けた唐山が右足で決めて5-2。苦しみながらも勝ち点3を獲得して初戦を終えた。
●【特設】AFC U-16選手権マレーシア2018
★日本戦全試合はCS放送のテレ朝チャンネル2で生中継!

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