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[AFC U-16選手権]最終節は“決勝T1回戦”。U-16日本代表は開催国叩き落として勝ち残る!

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マレーシア戦へ向けた最終調整をするU-16日本代表。193cmCB佐古真礼とエースFW西川潤(右)がボールを奪い合う

 マレーシアで開催中のAFC U-16選手権に出場しているU-16日本代表は25日、グループステージ第3節・マレーシア戦前日のトレーニングをクアラルンプール市内で実施した。

 タジキスタンとの第2戦を引き分けたことで、「負けたら終わりで分かりやすくなった。次の試合は“決勝トーナメント1回戦”と位置付ける」と森山佳郎監督は言う。もちろん裏カードの結果次第では負けても可能性は残るのだが、他力本願にすがるような状況でもない。

 ただ、安楽な試合になるはずもないシチュエーションであることも間違いない。勝ち点4で首位に立つ日本と勝ち点3でそれを追うマレーシアの対戦。そしてマレーシアは開催国の声援を受ける側であり、当然ながら「すごいアウェーの雰囲気になることは予想がつく」(GK山田大樹=鹿島ユース)。森山監督は「相手は死にものぐるいの物凄い気持ちで向かってくると思う。かなり激しく、熱い試合になる」と覚悟を決めている。

 マレーシアとは1次予選でも対戦し、その時は大勝している相手だが、当時のイメージを引きずって臨むのは良くないだろう。スピード、個人技のあるアタッカーを複数擁しており、危険なチームに仕上がっている。そして何より、現場の雰囲気はやはり独特なものがある。まずは試合の入りがポイントだろう。

「中途半端にクリアするようなプレーではなく、ハッキリとプレーすることが大事」とDF半田陸(山形ユース)は強調し、DF鈴木海音(磐田U-18)は「第1戦の先制点はチームの責任ではなく、(シュートに対して)足を出せなかった、体を張れなかった自分の問題。絶対にあんなプレーは繰り返さない」と固く誓う。

 メンバーは第1戦の先発オーダーを基本にしつつ、第2戦で温存されたFW唐山翔自(G大阪ユース)ら若干名が入れ替わる形となる見込み。「このままノーゴールでは帰れないですよ」と言って燃えるFW西川潤(桐光学園高)、「アシストでは満足できない。ゴールを決めないとダメ」と意気込むMF中野瑠馬(京都U-18)ら攻撃陣の爆発にも期待がかかる。

 前日練習を終えて、指揮官は「見ての通り、みんな元気ですよ」とニヤリ。第2戦の悔しい結果は、チームの推進剤に変えるのみ。“決勝トーナメント1回戦”と位置付けるグループステージ最終節、日本は開催国を叩き落として世界切符の懸かる準々決勝へと駒を進める。

(取材・文 川端暁彦)
●【特設】AFC U-16選手権マレーシア2018
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