beacon

「勝てばW杯、負ければ帰国」。”02ジャパン”が30日、運命のオマーン戦!

このエントリーをはてなブックマークに追加

前日会見に臨んだU-16日本代表・森山佳郎監督

 29日、AFC U-16選手権マレーシア2018に出場中のU-16日本代表は、準々決勝前日のトレーニングを実施した。

「勝てばW杯、負ければ帰国」(森山佳郎監督)となる大一番を前にしたが、「変な緊張感はない」と指揮官が語るように、ムードは上々。MF近藤蔵波(C大阪U-18)も「一試合一試合こなすごとに良くなってきた」と語るように、右肩上がりの状態でこの決戦に臨むこととなる。

 前日練習では明るいながらも引き締まった雰囲気の中で、チームがここまでこなしてきたトレーニングを復習するようなメニューで改めて攻守の狙いどころ、絶対にゆるめてはいけないゴール前での守備を再確認。PK練習を含めたセットプレーについても入念に確認を行った。

 第3戦では戦線離脱していたMF山内翔(神戸U-18)も復帰しており、ベストメンバーがそろうのも好材料。23人中21人の選手が一度はピッチに立っていることから、何かアクシデントが起きた場合にも十分対応できる状態となっている。

 対戦相手のオマーンは「スピード、フィジカルのある2トップが守備でも前に残っていて、この2人だけで攻撃を完結させられる力がある」(森山監督)上に、サイドにも破壊力のあるタレントを擁する難敵だが、勝てない相手ではまったくない。まずはここまで培ってきたものを出し切れるかの勝負だ。

「オマーンも夢を掴むために目の色を変えて持っているすべてを出し尽くしてくる。こちらとしてやりたいことは準備しておくけれど、簡単な試合になるわけがない。球際、球際、球際の連続バトルになるかもしれない。そこで少しでも腰が引けていたら、ゲームは向こうに流れてしまう。どっちがW杯へ行く気持ちが強いのか。そういう試合にきっとなる」(森山監督)

 世界切符を懸けた準々決勝は日本時間30日17時30分にキックオフ。「勝つことがすべてのゲーム」とFW西川潤(桐光学園高)は言い切った。世界大会出場という夢を懸けた、“02ジャパン”結成以降で最も熱く、最も激しく、そして最も勝ちたい戦いが、いよいよ幕を開ける。

(取材・文 川端暁彦)
●【特設】AFC U-16選手権マレーシア2018
★日本戦全試合はCS放送のテレ朝チャンネル2で生中継!


TOP