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爆発的なスピードと攻撃力持つ千葉県MF畑大雅、課題改善してU-17W杯メンバー入りへ

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千葉県MF畑大雅(左)は爆発的なスピードで驚異に。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[9.30 国体少年男子1回戦 千葉県 2-0 京都府 テクノポート福井総合公園 芝生広場]

「早生まれで来ている立場。チームでもプレミア(リーグ)などで出させてもらって、多く経験させてもらっている分、チームを引っ張らないといけないと思っている」。爆発的なスピードと、持久力を持つU-17日本代表右MF畑大雅(2年)が、右サイドの攻防戦で千葉県に主導権をもたらしていた。

 02年の早生まれ選手であるMF畑は、序盤から右サイドでの抜け出し、縦突破で京都府を押し込んだ。警戒されていてもそれを上回るスピードでクロスまで持ち込んで、チームのストロングポイントに。本人も攻撃面に関しては「上手く持ち味出して勝ちに貢献できたはできた」と及第点をつけていた。

 ただし、守備面については満足していない。チームが押し込まれた時にポジショニングが悪く、チームを十分に助けられなかったと感じている。「チームでは『オマエ、攻撃は良いけれども守備は1年の時から変わっていないね』と言われている。どっちも高い基準でできるのがいい。こだわっている」と継続して改善していくことを誓っていた。

 この日、U-16日本代表が来年のU-17ワールドカップ出場権を獲得。U-17日本代表として国際大会を経験している畑は、世界相手の公式戦を「経験したい」と意欲を燃やしている。市立船橋で高速右SBとして注目度を高めてきた畑は、SHでもメンバーに食い込むチャンスがありそうだ。

 これまでの年代別日本代表の活動によって、同世代の選手たちが多岐にわたって考えていることを実感した。自分はまだ、足りない。そのスピードを活かした縦突破、連戦も苦にしない体力など現U-16日本代表メンバーを上回る部分があるだけに、意識をより高め、レベルアップすること。そして、世界への準備、その戦いで逸材は進化を加速させる。

(取材・文 吉田太郎)
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