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[少年男子]鹿島のハードワーク、意識の高さが浸透。茨城県が2試合連続1-0勝利で8強入り!

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前半19分、MF舩橋佑(左端)のゴールを喜ぶ茨城県イレブン。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.1 国体少年男子2回戦 茨城県 1-0 新潟県 三国運動公園人工芝G]

 1日、第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体」少年男子の部は2回戦を行い、茨城県が1-0で新潟県に勝利。2年連続で8強入りの茨城県は準々決勝で青森県と対戦する。

 茨城県は先発11人中8人が鹿島ユース勢。萬場努監督(明秀日立高)は「アントラーズの勝負に対するスピリッツを活かす。それをみんなが吸収している」と説明していた。CB田辺陽太(水戸ユース、1年)も「チームの意識とか基準を変えてくれた」と語っていたが、彼らの献身性や、自身のプレーに納得できなければ試合後に進んでボールを蹴りに行く姿勢などを見て、他の選手の意識が向上。その勝利に懸けるスピリッツが茨城県に勝利をもたらした。

 2回戦は、今大会屈指の力を持つ新潟県にボールを握られる時間が長い展開となった。その個人技でDFを剥がされるシーンも少なくなかった茨城県だったが、要所を締め、最後の局面で決定打を打たせず。前半に挙げた1点を守って2試合連続1-0で勝ち切った。

 茨城県は前半19分、FW梅津凜太郎(鹿島ユース、1年)の右ロングスローのこぼれ球をMF舩橋佑(鹿島ユース、1年)が右足ダイレクトボレーで左隅に突き刺して先制する。出足速く、U-16年代から表現されている球際の強度、そしてボールへの執着心への強さも感じさせる茨城県はフィフティーボールを自分たちに傾けていた。

 対する新潟県は再三ドリブルでDFを剥がしていたMF田中克幸(帝京長岡高2年)とMF矢尾板岳斗(帝京長岡高2年)が攻撃の中心に。打開した後にタイミングよくボールを繋ぎ、PAを切り崩そうとする。

 だが、茨城県はわずかでも相手の判断が遅れると、「チームのためにできることを精一杯やればチームも勝てると思っている。試合で全力を出すことを意識してやっています」という舩橋やMF大山晟那(明秀日立高2年)らが複数でボールホルダーを包囲。そしてPA付近では、インターセプトと粘り強い対応光るCB田辺と空中戦、当たりの強さを発揮していたCB国府田宗士(1年)が確実にボールを奪い取っていた。

 後半、新潟県は守備面での貢献度も高い1ボランチ・川上航立(帝京長岡高1年)や田中が多く絡みながら、左右にボールを動かして茨城の守りを揺さぶり、パスワークを加速させてPAへ割って入ろうとする。だが、茨城県の守りは崩れない。逆に茨城県は泥臭く前進するFW飯塚輝(鹿島ユース、1年)や梅津が相手を押し返していた。

 後半半ばからは1点を追う新潟県が攻め続け、茨城県は我慢を強いられた。茨城県はFW本田修也(新潟U-18、2年)の抜け出しなど攻撃に変化を加える新潟県に押し込まれていたが、球際で決して譲らず、右SB唐澤航土(鹿島ユース、2年)や田辺がボールを奪い取ってスタンドを盛り上げる。後半28分にはドリブルで持ち上がった新潟県MF田中の左足ミドルをGK 寺門碧生(鹿島ユース、1年)がファインセーブ。最後までチーム全体で勝利へこだわる姿勢を表現し、勝負強さも印象づけた茨城県が準々決勝へ駒を進めた。

 会場には試合中も、試合後も「茨城コール」が響き渡っていた。萬場監督は「来年は茨城国体。結果にフォーカスして、良い形でバトンタッチしようと言っています」と語り、田辺は「次の代の選手の目標になるようにしたい」と力を込める。準々決勝を突破すれば92年以来となるベスト4。茨城県が一戦必勝でさらに勝ち上がり、19年茨城国体への弾みもつける。

(取材・文 吉田太郎)
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