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[MOM2627]茨城県MF舩橋佑(鹿島ユース、1年)_「下から這い上がる」決意のボランチが豪快決勝弾

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茨城県のMF舩橋佑(右)はボールサイドの攻防でも奮闘

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 国体少年男子2回戦 茨城県 1-0 新潟県 三国運動公園人工芝G]

 弾丸ライナーの一撃が新潟県ゴールに突き刺さった。前半19分、茨城県はFW梅津凜太郎(鹿島ユース、1年)が右サイドからロングスロー。このこぼれ球に右中間で反応したMF舩橋佑(鹿島ユース、1年)が右足ダイレクトで先制点を決めた。

「凜太郎のロングスローはチームの特長。何本か投げている中で相手のこぼれの対応が甘かった。そのこぼれを狙っていた」と舩橋。しっかりミートすること、そして思い切り振り抜くことを意識して放ったファインショットで茨城県に歓喜をもたらした。

 攻撃では味方のサポートをすること、そして守備面では相手のドリブラーに2人で対応することなどを意識していた。そして、特長でもある球際では身体を張って繰り返しチェック。舩橋自身も「球際は自分の持ち味。軽い場面もあったので考え直さないと」と反省していたように、ボールを奪いきれずに前進された場面もあった。それでも、献身的に走り続けた彼の貢献度が大きかったことも間違いないだろう。

 自分を冷静に見極め、挑戦する姿勢がある。「自分は上手い選手でもないし、有名でもなんでもない。下から這い上がっていかないといけない」。鹿島つくばジュニアユース出身のボランチは普段の鹿島ユースでのトレーニングで速さ、激しさを求め続けている最中。どの試合でも全力で走り、戦い、自分の役割をやり切ることで信頼を勝ち取っていくつもりだ。

「(今回の国体は)目標としている優勝のところを勝ち取るために、一戦必勝でやっていこうと思っています」。3連戦となる準々決勝では、この日できなかった部分を少しでも改善してチームの勝利にまた、貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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