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鹿島勢中心の茨城県で奮闘する水戸CB田辺、国府田とのコンビで2試合連続無失点

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茨城県CB田辺陽太(右)は完封勝利に貢献。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.1 国体少年男子2回戦 茨城県 1-0 新潟県 三国運動公園人工芝G]

 茨城県は2試合連続で1-0勝利、だが、特に後半半ば以降は新潟県にボールを握られ、我慢の試合展開となった。それでも勝ち切ることができたのは各選手の白星へのこだわりと守備意識、ハードワークする姿勢の高さがあったから。加えて、CB田辺陽太(水戸ユース、1年)、CB国府田宗士(鹿島ユース、1年)の存在も大きかった印象だ。

 田辺は背後に抜け出してくる相手FWの前にうまく体を入れてボール奪取。また、ワンツーでPAへ入り込もうとする相手の攻撃を読んでインターセプトしたり、球際に強く入って攻防戦を制すなど、萬場努監督も及第点を与えるプレーをしていた。

 その田辺は「宗士は体つきもいい。前へのパワーがあって、空中戦も強いと思うので、それ以外のところは自分がカバーできればいい」という国府田との連係も良く、最後の局面で決定打を打たせなかった。

「俺ら2人が崩れたら、チームも崩れてしまうという意識を持っている。ゼロで終わったのは評価できるけれどもGKに助けられたところもあるので、潰せるところはもっと潰していきたい」と田辺。2試合連続無失点で終えたが、ミドルシュートをブロックできたシーンなどがあったと感じている。GK寺門碧生(鹿島ユース、1年)のファインセーブもあっての1-0。それだけに、国府田とともにより完璧に近い形で相手の攻撃を封じることを目指す。

 先発の大半を鹿島ユース勢が占める中で水戸ユースの田辺が奮闘。当初は不安もあったというが、自分の良さも出して白星を重ね、自信をつけているDFは「(将来は)今は宗士に頼っているところも伸ばしていって、自分のチームでトップに上がれるようにしていきたい」。今回の国体で厳しい試合を1試合でも多く経験し、次の成長に繋げる。


(取材・文 吉田太郎)
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