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[MOM2628]大阪府FW吉田有志(C大阪U-18、1年)_2発!代表復帰、U-17W杯出場へ「怖い選手に」

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大阪府FW吉田有志は初戦で2ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.1 国体少年男子2回戦 山口県 1-3 大阪府 三国運動公園人工芝G]

「もっと怖い選手に」なって、U-17ワールドカップに出場する。大阪府は山口県との初戦でFW吉田有志(C大阪U-18、1年)が2得点の活躍。逆転勝利をもたらした。

 先制された7分後の前半18分、前線でボールを拾った吉田は強引に左足シュート。これをゴール右隅にねじ込んだ。「先制点取られて流れが悪かった。シュートを打っておきたかった」という吉田のゴールへの姿勢がスコアに結びついた。

 昨年、U-15日本代表の一員としてAFC U-16選手権予選に出場し、5得点をマークしている吉田は今年7月のU-16日本代表ヨルダン遠征にも参加。だが、現在開催中のAFC U-16選手権メンバーに残ることができなかった。

 代表チームでの活動などがあったために、大阪府選抜に合流したのは国体の直前合宿から。準備期間は短かったものの、この日は上手くポストプレーなど上手く周囲と連係し、こぼれ球を押し込んだ試合終了間際の2点目を含めて「自分が決める」という強い思いも表現した。梶田浩信監督(FC Unione柏原)は「吉田は気持ちがある。フィットしてくれば(チームとしても)もっと良くなる」と期待。吉田自身も個人、チームの結果にこだわっている。

 前日9月30日にはU-16日本代表がAFC U-16選手権準々決勝を突破し、来年のU-17ワールドカップへの出場権を獲得。「チームメートの(U-16日本代表MF近藤)蔵波くんからも『頑張れよ』というのが来た、負けられない。ここで結果残して代表に戻りたい。向こうが結果残してくれたので、こっちも負けないように頑張りたい」と代表復帰へこの国体から猛アピールするつもりでいる。

 代表に定着できなかった理由ははっきりとしている。「(U-16日本代表)森山(佳郎監督)さんから『もっと怖い選手になれ』と言われた。シュートへ貪欲になったり、最後のこぼれ球とかも怖い選手になるために大事かなと思うので、(山口県戦で)そういう形で点を取れたのは良かった」。万能性を持つ一方で世界と戦うために課題となっていた「怖さ」。ターンからのシュートや抜け出しを磨き、「1試合絶対に1点獲るつもりでやっている」というFWは、より「怖さ」を増して、必ず世界のピッチに立つ。

(取材・文 吉田太郎)
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