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注目の191cmGKヒル袈依廉は初戦敗退も1対1、シュートセーブで自信をつけて選手権へ

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好守を見せた鹿児島県の191cmGKヒル袈依廉。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[9.30 国体少年男子1回戦 鹿児島県 0-2 新潟県 テクノポート福井総合公園 芝生広場]
 
 鹿児島県は0-2で敗れて初戦敗退。だが、強豪・鹿児島城西高で1年生ながらゴールを守る191cmGKヒル袈依廉(1年)が春から成長した部分を見せ、試合を引き締めた。

 鹿児島県は立ち上がりから新潟県にDF背後を突かれ、シュートまで持ち込まれていた。序盤のピンチで決められていれば、あっという間に試合の流れは傾いていたかもしれない。だが、GKヒルが安定したセービングやスピードある飛び出しで相手の得点機を阻止。これによって立て直した鹿児島県はカウンターからシュートチャンスを作り出していた。

 だが前半29分、鹿児島県は左サイドから逆サイドへボールを動かされると、対応が遅れて失点。ヒルは「見れていたけれども左SBを動かすことができず、打たれてしまった。打たれる前のコーチングに問題があった」と反省する。このゴールでリードを奪われた鹿児島県は後半にも失点。鹿児島育英館中時代に全国中学校大会準優勝を経験している守護神の国体挑戦は、悔しい初戦敗退に終わった。

 それでも注目の大型GKは、インターハイ予選で決勝進出に貢献するなど「ベスト8から自分のプレーをどんどん出せていって、チームを救ったりできた部分もあった」春からまた一つ進化している。8月にJFA U-16トレセンキャンプを経験し、ビルドアップでの課題などを学んで改善を目指している。

 そして、今大会では「1対1の局面やセーブでちょっと自信がついた」。1対1の状況で先に動いて失点していた部分で感覚を掴むことができている。今大会で出来なかったことをまた修正して、選手権ではチームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)
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