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惜敗の千葉県は3位決定戦へ。大型レフティーFW清水「チーム一丸となって戦って3位を」

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千葉県FW清水勇貴は3位決定戦でのゴールを誓う。(写真強力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子準決勝 千葉県 1-3 埼玉県 三国運動公園陸上競技場]

 千葉県は十分に優勝するだけの力があった。埼玉県との関東勢対決となった準決勝では、切り替え速く、ゴール前での最後の一歩も出て相手に得点を許さない。そして前線の個を活かして決定機を作り出した。

 後半30分に失点した直後にはMF畑大雅(市立船橋高2年)のクロスが相手DFのオウンゴールを誘って同点。だが、「気持ちが切れた方が負ける」(谷口新太郎監督、東京学館高)戦いで後半33分に再び勝ち越されてしまう。最後は攻めに行ったところでカウンターを食らい、1-3。優勝を目指した選手たちは敗退決定の瞬間、ピッチに崩れ落ちた。

 FW清水勇貴(柏U-18、1年)は「全然ダメだった」準々決勝から立て直し、ボールをよく収めて強引に前に出るシーンも。また、ボールを奪われかけても身体の使い方の上手さを活かしてボールを奪い返していた。「(準々決勝後に)トレーナーの人から身体が寝ていると言われてそれを修正しようと思ってやったら今日は上手くいった。結構前向いたりできたので攻撃できたと思います」と振り返る。

 エースFW田村蒼生(柏U-18、1年)とともに攻守に渡って存在感ある動きを見せた。前半31分には田村の折り返しを左足ダイレクトでシュート。だが、シュートはGKのビッグセーブに阻まれてしまう。後半にも抜け出すチャンスがあったが、DFに距離を詰められてシュートを打ちきれなかった。

 素材感は十分。清水は「もっと中盤で受けてターンして得点決めたり、チームのために走れたりすることができる選手に」と誓う。得点力とパワフルな左足をより活かすための持ち出し方を身に着けたい考えだ。

 千葉県選抜として戦うのは4日の3位決定戦が最後。谷口監督は「彼らも切り替えて3位取って帰ろうよ、と言っている。期待したい」と語り、清水は「チャンスいっぱいある中で全部外してチームに迷惑かけているので、明日は決められるように頑張っていかないといけない。明日は絶対に負けられない。チーム一丸となって戦って3位を取れたらいいと思います」と勝利して国体を終える決意を口にした。

(取材・文 吉田太郎)
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