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[MOM2634]千葉県MF佐久間賢飛(市立船橋1年)_市船で守備に目覚め、国体で自信に

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千葉県MF佐久間賢飛が身体を張った守備。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.4 国体少年男子3位決定戦 千葉県 0-0(PK5-4)青森県 テクノポート福井総合公園スタジアム]

 千葉県の谷口新太郎監督(東京学館高)はPK戦の末に3位を決めた青森県戦後、MF佐久間賢飛(市立船橋高1年)の大会を通じてのパフォーマンスに感謝していた。

「守備的な部分で拾ってくれるし、潰してくれる。そして、ボールを持って落ち着いてさばける。コンスタントに力を発揮してくれた」。特に印象的だったのが守備の部分だ。相手との間合いが良く、ボールを獲れる距離感から一瞬で相手のボールをつついて奪ってしまう。また球際では強度あるプレーを続け、味方がボールを失えば、誰よりも速くスプリントして帰陣。攻撃面では持ちすぎた際に失ったりもしていたが、守備の部分は3位決定戦でも効いていた。

 元々守備が得意な選手ではなかったのだという。だが、FC東京U-15深川から名門・市立船橋高へ進学し、守備の大事さに気づいて意欲的にレベルアップ。その守備が国体で通用し、自信をつけた。

 3位決定戦の対戦相手は青森山田中高のメンバーで構成された青森県。「相手が全員青森山田だったので、自分、高体連ですし、そこは絶対に負けたくなかったので気合入りました」。セカンドボールの攻防戦で力を発揮し、身体を投げ出してマイボールにするシーンもあった。中盤の攻防戦で怯まずに戦い、PAまで戻って献身的なカバーリング。試合後は目の上を腫らしていたのも、戦い抜いた“証”だった。

 70分間を走り抜き、無失点。そしてPK戦でも4人目としてシュートを決め、3位に貢献した。今後の目標については、「自チームに戻って少しでも試合に絡めるようにやっていきたいです。(現在の目標は) 選手権のメンバーに入ることです」。国体で手応えを得た新たな武器でメンバー入りに挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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