甲府は布陣変更が的中…トップ下で躍動したMF小塚和季「山口でやっていたので」
[10.6 J2第36節 東京V0-1甲府 味スタ]
ヴァンフォーレ甲府のターニングポイントとなったのは前半20分すぎの布陣変更。シャドーに入っていたMF小塚和季をトップ下に入れることで、相手フォーメーションと噛み合う形を作り、これをきっかけにカウンター攻撃が繰り出せるようになっていた。
この日の甲府は普段どおりの3-4-2-1でキックオフを迎えたが、序盤から一方的にボールポゼッションされる展開。相手の中盤をうまく捕まえられず、自由にボールを出し入れされる時間帯が続いていた。
そこで上野展裕監督が動いた。「ボールを持たれていたので、積極的に行かないと押し込まれて体力を奪われる」。相手の4-1-4-1とマッチングさせる3-5-2に布陣を変更。ここからサイドを使った攻撃が円滑に出てくるようになった。
試合中のポジション変更に直面したのはシャドーに入っていた小塚。だが、違和感はなかったという。「山口では3-5-2でやっていたのでやりやすい。フリーで触れられる回数もあった」。昨季まで所属していたレノファ山口FCでは上野監督とともに戦っていたが、見知ったシステムをなぞった形だった。
「相手はシャドーが2枚いて、フリーな場所にポジショニングしていた。それを消しつつ、前に行かないといけないと感じていた。そこでマンツー気味になったことでタイトに行けるようになって、相手のミスを誘って高い位置を取れるようになり、うまく対応できたと思う」(小塚)。
守備では2トップを追い越し、ゼロトップ気味にプレッシングをかけるような場面もあったが、これも山口で担っていた役割。「相手のアンカーの内田選手につきつつ、タイミングを見てGKにプレスをかける。それが相手をハメるために必要な動き」と求められた仕事をこなし切った。
これでチームは3連勝。台風による中止で消化試合数が少ないこともあり、「勝ったことで昇格につなげられた」とさらに勢いを強めていく構えだ。次の相手は同じく好調で5連勝中の古巣・新潟。「次、新潟なんですか」と冗談めかした24歳は「(累積警告3枚のため)イエローをもらわないように頑張ります」と笑顔で語った。
(取材・文 竹内達也)
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●2018シーズンJリーグ特集ページ
ヴァンフォーレ甲府のターニングポイントとなったのは前半20分すぎの布陣変更。シャドーに入っていたMF小塚和季をトップ下に入れることで、相手フォーメーションと噛み合う形を作り、これをきっかけにカウンター攻撃が繰り出せるようになっていた。
この日の甲府は普段どおりの3-4-2-1でキックオフを迎えたが、序盤から一方的にボールポゼッションされる展開。相手の中盤をうまく捕まえられず、自由にボールを出し入れされる時間帯が続いていた。
そこで上野展裕監督が動いた。「ボールを持たれていたので、積極的に行かないと押し込まれて体力を奪われる」。相手の4-1-4-1とマッチングさせる3-5-2に布陣を変更。ここからサイドを使った攻撃が円滑に出てくるようになった。
試合中のポジション変更に直面したのはシャドーに入っていた小塚。だが、違和感はなかったという。「山口では3-5-2でやっていたのでやりやすい。フリーで触れられる回数もあった」。昨季まで所属していたレノファ山口FCでは上野監督とともに戦っていたが、見知ったシステムをなぞった形だった。
「相手はシャドーが2枚いて、フリーな場所にポジショニングしていた。それを消しつつ、前に行かないといけないと感じていた。そこでマンツー気味になったことでタイトに行けるようになって、相手のミスを誘って高い位置を取れるようになり、うまく対応できたと思う」(小塚)。
守備では2トップを追い越し、ゼロトップ気味にプレッシングをかけるような場面もあったが、これも山口で担っていた役割。「相手のアンカーの内田選手につきつつ、タイミングを見てGKにプレスをかける。それが相手をハメるために必要な動き」と求められた仕事をこなし切った。
これでチームは3連勝。台風による中止で消化試合数が少ないこともあり、「勝ったことで昇格につなげられた」とさらに勢いを強めていく構えだ。次の相手は同じく好調で5連勝中の古巣・新潟。「次、新潟なんですか」と冗談めかした24歳は「(累積警告3枚のため)イエローをもらわないように頑張ります」と笑顔で語った。
(取材・文 竹内達也)
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