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選手権予選の前哨戦!藤枝東に逆転勝ちでプリンスL15戦不敗の静岡学園「選手権でプレミア倒す」

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静岡学園高MF松井温人がドリブル突破を図る

[10.6 高円宮杯プリンスリーグ東海第15節 静岡学園高 2-1 藤枝東高 時之栖裾野G]

 静学がプリンスリーグ15戦不敗で選手権予選へ――。高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2018東海は6日、第15節を行い、首位の静岡学園高(静岡)は5位・藤枝東高(静岡)に2-1で逆転勝ち。開幕から13勝2分で2位に勝ち点6差をつけている静岡学園は、プレミアリーグ参入戦進出圏の2位以内に王手をかけている。

 選手権予選の“前哨戦”は静岡学園が制した。新人戦優勝校でプリンスリーグ東海首位独走中の静岡学園と、11年ぶりに出場したインターハイで1勝の藤枝東はいずれも選手権静岡県予選の優勝候補。静岡学園はキーマンのMF三枝竜也(3年)が怪我、MF松村優太(2年)がU-17日本代表活動中のために不在で、藤枝東もコンディションを上げてきているというレフティー・MF田村祐二朗(3年)を大学受験で欠いたメンバー構成だった。

 互いに十分な内容のゲームではなかったが、その中で静岡学園が藤枝東の小林公平監督に「現状、力の差がある。前回(1-5で敗戦)よりは縮まっているけれど、それを言っている場合じゃない」と言わしめる戦いで勝利した。
 
 立ち上がりは静岡学園がサイドでの突破力と、ゴール前でDFを外す動きから立て続けにシュートシーンを作り出す。だが、中盤中央の守備がきかずにリズムを崩し、ボールを奪ってもボランチを活用することができずに攻撃はサイドに偏った。ボールを一人で運ぶことのできる右MF松井温人(3年)が長い距離を持ち上がるも、全体的にボールタッチのミスも多く、攻めきることができない。

 一方、前に強い守備を見せる藤枝東は中盤中央の攻防戦で優位に。10番MF坂本康汰(2年)とMF浦部舜(2年)が幾度かリズム良くボールを動かし、前線で存在感を放つFW井上燎哉(3年)がボールを収めて攻め返した。

 ただし、小林監督が「もっとシンプルにやらないといけない」と話し、球離れの速さと質の高いサポートを求めたように、藤枝東は前線にボールが入ってからテンポが上がらず、なかなか決定的なシーンを作れずにいた。それでも31分、藤枝東は左スローインのクリアを拾ってPAへパス。これを静岡学園がクリアしきれず、ボールを受けたMF栗山且椰(2年)が左足シュートを右隅に決めて先制した。
 
 この失点で火がついたか、ギアの上がった静岡学園は攻守の迫力が増す。そして、MF神田凜星(3年)のアイディアあるパスやエースFW塩浜遼(3年)の右足ミドルなどで反撃。攻勢の時間を続けて迎えた40分、松井が右サイドから斜めに割って入って左MF鈴木翔太(3年)へ展開する。鈴木が1人かわして切れ込むと、最後は松井のシュートのこぼれ球を最前線で待ち構えていた右SB阿部健人(2年)が右足で決めて同点に追いついた。

 静岡学園はさらに後半5分、敵陣中央でボールを持った神田が塩浜とのワンツーから右足を振り抜いて2-1。この試合前までプリンスリーグ東海14試合で57得点と量産している攻撃力で藤枝東の守りをこじ開け、逆転に成功した。

 藤枝東も同点のチャンスを作る。13分、中盤中央で前に出る強さを見せていた坂本を起点に、MF山本竜輝(3年)のスルーパスで井上が抜け出す。井上はGKをかわしながら左足を振り抜いたが、シュートは外側のサイドネット。決定機を活かすことができなかった。

 藤枝東は連係で崩す狙いを感じさせる攻撃を見せるも、慌てたパスや消極的なプレーもあって、チャンスの数を増やすことができない。一方の静岡学園は後半、守備が改善され、個でボールを奪うことのできるMF清水綾馬主将(3年)とMF田中廉(3年)のボランチコンビでマイボールにする回数が増加。また、25分に技術と運動量を兼ね備えたMF浅倉廉(2年)がトップ下に投入されると、さらに攻守のバランスが増した印象だった。

 藤枝東も終盤に意地を見せ、FKなどでゴール前のシーンを作り出したが、高さのある静岡学園DFを破ることができなかった。2-1で勝利した静岡学園の川口修監督は「選手権へ向けて守備を改善しないと。意識付けをやらないといけない」とコメント。攻撃に特長を持つ選手が多い静岡学園だが、ボールを奪い、支配して攻撃の時間を増やさなければ“静学らしさ”を発揮することはできない。また、伝統的に選手権予選では守りを固め、カウンターを狙う相手に苦戦していることもあり、守備意識をより上げて隙を消す考えだ。

 インターハイ予選はまさかの準々決勝敗退。川口監督が「選手権でプレミアを倒す」と掲げるように、選手権では全国大会に出場して高校年代最高峰のカテゴリー、プレミアリーグに所属する強豪校を内容でも、結果でも上回って勝ち上がることが目標だ。プレミアリーグ勢と練習試合で対戦してもできていることは多いというが、清水は「まだまだヌルいところがあったりする。勝てるように練習から高めていきたい」。そのテクニックとアイディアによって全国で観衆を沸かせるために、意識高く日々に取り組んでプレミア勢と戦える舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
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