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「良いところを出せなかった」東京V藤本寛也、悔しさ胸にU-19アジア選手権へ

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満足のいくパフォーマンスを発揮できなかった東京ヴェルディFW藤本寛也

[10.6 J2第36節 東京V0-1甲府 味スタ]

 アジアでの“決戦”を控えた最後のリーグ戦。東京ヴェルディのU-19日本代表FW藤本寛也は後半6分で途中交代となり、満足のいくパフォーマンスは発揮できなかった。「より多くの試合に出てチームを勝たせたい」。この悔しさはインドネシアで晴らすつもりだ。

 19歳の藤本は甲府戦に右ウイングで先発。この試合が終わればAFC U-19アジア選手権に参加するU-19日本代表に合流予定となっており、長ければ約1か月間にわたってチームを離脱する。「モチベーションはいつもより高かった。ここでチームを抜けるので、良いパフォーマンスをして行けたらと思っていた」。

 立ち上がりから右サイドでボールを受け、攻撃の起点としてプレー。「相手はラインが高めだし、ボールに来る守備なので、背後を見るように意識していた」。そんな言葉どおり、FWドウグラス・ヴィエイラとのコンビで相手を引き付け、MF渡辺皓太やFWアラン・ピニェイロの裏抜けを手助けしていた。

 だが、相手が3-5-2にシステムを変更して以降、次第に主導権が相手に渡ってしまう。「持たれている部分はあったけど中を締めて守れば良いと思っていた」と焦りはなかったそうだが、「相手が自分たちの狙いを分かっていた」と吐露。そのまま後半6分にピッチを退いた。

「出場時間が短くて良いところを出せなかった」。そう唇をかんだ19歳の次なる舞台はアジアの決戦だ。インドネシアで行われるU-19選手権でベスト4に入れば、来年ポーランドで行われるU-20ワールドカップへの出場権が得られる。「まずは出場権獲得、その先はアジア優勝」と目標は明確だ。

 出場するポジションは中盤中央を想定。「自分でたくさんボールを触って、テンポをつくって、起点になるパスが出せる場面が多くなるので得意なポジション」と輝くイメージはできている。「アジア予選とU-20W杯でアピールできれば、上の世代の代表にも入っていけると思う」。野心を隠さずにインドネシアに向かう。

(取材・文 竹内達也)
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