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“世代間競争”を歓迎する槙野智章、若手選手の言葉に「非常にうれしかった」

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競争を歓迎した日本代表DF槙野智章

 “森保ジャパン”にとって2度目の代表合宿。初日の練習はランニングリフティングゲームで軽く汗を流したが、今回もDF槙野智章(浦和)の周りにはひときわ明るい雰囲気が漂っていた。終了後には囲み取材に応じ、世代間でのチーム内競争を歓迎した。

「前回(9月合宿)を経験した選手たちが『自分たちが引っ張っていきたい』とコメントしているのを読んで、非常にうれしかった。『自分が先頭に立ってやりたい』という思いが芽生えたのは良い傾向。いつまで経っても上の選手が引っ張るのではなく、下の選手たちがどんどん刺激を与えてほしい」

 9月の札幌・大阪合宿では、2学年上のMF青山敏弘(広島)に続く年長世代。10歳以上も年下のMF堂安律、MF伊藤達哉、DF冨安健洋と朗らかにコミュニケーションを取る姿も見られ、森保一監督の下で若返った日本代表を前向きに捉えているようだ。

「W杯組が入ったので、前回のほうが新鮮味があった」と述べたように、今回の合宿にはDF吉田麻也、DF長友佑都らロシアワールドカップで主力を担った選手たちが合流予定。また、FW大迫勇也やFW原口元気ら前線にも欧州組が加わり、さらなる生き残り競争が始まろうとしている。

「チーム内で競争意識が出ることは日本代表にとっても非常にいいことだと思う。ロシアを経験した選手たちは簡単に席を譲るつもりはないし、下の世代の選手たちがその選手たちを追いやるプレーを見せれば、代表チームにとっても、上の世代にとっても良いことだと思う」(槙野)。若い選手に奮起を促しつつ、健全な競争を待ち望んでいる。

「大きくは4年後のカタールを目指してやりたいけど、自分は毎年が区切り。いまできることをやろうと思っている」と意気込む30歳はコスタリカ戦に続いての出番を狙う。12日のパナマ戦、16日のウルグアイ戦で「前回(コスタリカ戦)よりも成熟した良いサッカーを見せないといけない」と“年長者”の意地を見せる構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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