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キャリック「CL決勝で失望した」うつ状態で南アW杯にも拒否反応があったと明かす

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昨季限りで現役を引退したMFマイケル・キャリック

 昨シーズン限りで現役を引退した元イングランド代表MFマイケル・キャリックが、2009年からうつに悩まされていたことを告白した。

 今月中旬にキャリックは自伝を発売する予定になっており、その内容についてイギリス『Times』が紹介している。自伝の中でキャリックは「2008-09シーズンのチャンピオンズリーグ決勝が自分のキャリアの中で最もどん底にいた瞬間だった」と述べ、苦しみを明かした。

「前年にはビッグイヤーを掲げたにもかかわらず、(2009年の)あの試合の屈辱で自分に失望したんだ。当時は精神的にまいってしまい、それからうつ状態のような毎日を過ごした」

 バルセロナとの大一番でキャリックは先発したものの、自身のヘディングによるミスパスからバルセロナにボールを奪われ、最後はサミュエル・エトーに先制点を奪われてしまった。キャリックはエトーのシュート時にブロックに入ったものの、失点を防ぐことができなかった。試合は0-2で敗れている。

「それからが大変だった。試合が終わった後、急に気分が悪くなったり、そこから回復するまで数日かかったりね。その時のメンタルコントロールは本当に大変で、家族だって僕が苦しんでいたことを知らなかったかもしれない」

「だから、2010年の南アフリカ・ワールドカップではイングランド代表としてプレーすることも楽しみにできなかった。それまでワールドカップの舞台は僕にとって大きな夢だったのに……。自宅にいたいと思っていたんだ」

 今年3月に現役引退を発表したキャリックだが、自身のキャリアについては「苦しい時間もあったけど、できる限りのことをやった。だから36歳(現在37歳)までプレーできたことは後悔していないよ」と語っている。

 現在、キャリックはユナイテッドのコーチングスタッフとなり、指導者としての歩みを始めている。なお、キャリックの自伝『Between the Lines: My Autobiography』は今月18日にイギリスで発売される予定だ。
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