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降格圏からの脱出ならず…FC東京U-18は逆境を自分たちで、反発力を持って乗り越える

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FC東京U-18FW寺山翼主将が右足を振り抜く

[10.8 高円宮杯プレミアリーグEAST第15節 FC東京U-18 0-3 清水ユース 東京ガス武蔵野苑多目的G]

 勝てばプレミアリーグEAST残留圏内の8位へ浮上するFC東京U-18だったが、0-3で完敗。U-16日本代表のGK野澤大志ブランドン、MF角昂志郎、FW青木友佑、U-17日本代表のCB大森理生と1年生の代表組4人が不在の中、2、3年生の奮起が期待されたが、結果を得ることはできなかった。

 絶対に負けられない試合。気持ちが入っていなかった訳ではない。十分に圧力を掛けられなかった序盤に押し込まれて2失点したものの、FW寺山翼主将(3年)や10番MF芳賀日陽(3年)が特に気持ちの込もった動きでチャレンジ。MF小林里駆(2年)やMF沼田航征(2年)が積極的にボールに絡みながら反撃した。

 だが、佐藤一樹監督は「一生懸命やるばかりで先走ってしまっていたところがあった。個人の良さが出なかった」と分析する。冷静に戦うべきところでできていなかった一面も。加えて、寺山は戦うべきところで戦うこともできていなかったと感じていた。

「前半の最初で失点してしまったところで、そこから立て直すことができなかったことも非常に悔しかったです。今シーズンに入ってからそういった試合が増えて行く中で後半戦に関しては巻き返すことができていた。でも、きょうは特に何もできなかったということがチーム全体としても良くなかったですし、まだまだ気持ちを出して戦うということは全然できていなかったと思う」

 シーズン途中にボランチからFWへ転向した寺山はその迫力ある動き、身体を張ったプレーでチームに貢献している。だが、未だリーグ戦無得点。「まだノーゴールですし、身体を張るという部分ではできているかなと思うんですけれども、まだゴールに繋がる部分や結果を持って来れていないことは自分にとっても悔しいです」と語り、結果を残せていない自分に対する歯がゆさ、不甲斐なさを口にしていた。

 昨年のチャンピオンシップ優勝から、今年は非常に苦しいシーズンとなっている。昨年まではU-23チームとの両立しながら個々、チームが成長し、結果に結びつけてきたが、今年は改めてその難しさを実感している。残り3試合、8位の磐田U-18との勝ち点差1とは言え、残留を勝ち取るのは決して簡単なことではないだろう。それでも、選手たちには「自分たちは、FC東京だ」というプライドがある。「誰かが助けてくれる訳ではない」。自分たちで、残留を掴み取らなければならない。

 寺山は「シーズン始めに(三菱)養和さんと戦った時に、(佐藤)監督から『試合中に誰も助けてくれないぞ』という言葉が飛んできて、本当にその通りだなと思って1年間やってきましたけれども、残り3試合になって今、その言葉の意味が凄く分かってきています。この状況になって、今日も勝てば順位が入れ替わる試合で勝てなかったというのは自分たちが撒いた種ですし、本当に『誰も助けてくれない』ので自分たち次第だと思いますし、個が強くなっていくしかないと思っています」と語った。

 佐藤監督はJユースカップを含めた残りのシーズンで「これから反発できるかどうか」と選手たちにメッセージ。総力戦となる残りシーズン、選手たちは反発力を持って、自分たちで逆境を乗り越える。FC東京U-18は、このままでは終わらない。

(取材・文 吉田太郎)
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