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“100%動ける”を目指す原口元気「貢献できるのはW杯でも示せた」

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ポジション争いについて語った日本代表MF原口元気

「自分の良さを出すという点ではよくなっているし、どの試合でも良さを出せる。良さを出せばチームに貢献できるというのはワールドカップで示せた」。最激戦区ともみられる日本代表の2列目ポジションだが、久々の招集となったMF原口元気(ハノーファー)に焦りはないようだ。

 “森保ジャパン”初陣となった9月のキリンチャレンジ杯コスタリカ戦では3-0で勝利。ロシアW杯出場を逃したMF中島翔哉、MF南野拓実、MF堂安律ら下の世代の活躍が目立ったが、その中に合流する形となった原口も「4年後に向けてモチベーション高い選手が入ってきて、競争が始まっている」と認識している。

 ロシアW杯で活躍した原口だが、立場が安泰ではないのは確か。しかし、そこに過度な気負いはない。「もちろん良い選手ばかりだけど、それはいまに始まったことじゃない。そこに勝っていかないと代表では試合に出られない」と前向きに競争に身を投じていく構えだ。

 あくまでも大事なのは“自分との戦い”だという。「たくさん良い選手がいるけど、自分に何ができて、何ができないかを理解している」。まずは自らの持ち味を発揮することに焦点を当てる原口は「理想どおりにはいかないし、日々やりながら目指すものは変わる」と臨機応変に対応する姿勢も示す。

 その考えの裏には、今季から所属しているハノーファーでの経験も生きている。開幕当初こそ満足に出番を得られなかったが、合流直前のリーグ戦では前半途中の投入から初アシストを記録。「何で出られないかは分かっていたし、(合流前の)最後は出られた。これからは出られると思っている」とすでに課題は乗り越えたと考えているようだ。

 自身にとって大切なのは「攻撃でも守備でもチームのために100%動ける」ということ。「ドイツに戻っても、チームが変わってもそれは同じ。それができないとチームに求められない」。まずは森保一監督が求めているものをしっかり考え、ピッチ上で表現することに全力を注いでいくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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