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19歳デビューの冨安に嫉妬?長友「僕は大学で太鼓を叩いていた」

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ランニングするDF長友佑都

 19歳でのA代表デビューから一夜明け、日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)は「結果として3-0で終われて、無失点で抑えることができたのは良かった」と、あらためて12日のパナマ戦(3-0)を振り返った。

 試合前日には「あまり調子が良いわけじゃない」と不安も口にしていた冨安。試合前のミーティングでスタメンを告げられると、「本当になぜか分からないんですが頭がぼーっとなって……」と、今までに経験したことのない感覚に襲われた。

「本当にホイッスルが鳴るまでは不安な気持ちしかなかった。正直、自分でもビックリしているぐらい、体がよく動いてくれたと思う」。序盤こそ緊張も感じられたが、徐々に落ち着きを取り戻し、空中戦や対人で強さを発揮。デビュー戦を完封で乗り切った東京五輪世代のセンターバックについて、DF長友佑都(ガラタサライ)は「19歳であれだけプレーできるのはうらやましい」と賛辞を送った。

「僕は19歳のとき、大学で太鼓を叩いていた。それと比べると、うらやましいし、嫉妬してしまいそう」。そう冗談交じりに笑い、「若い選手が出てくるのはうれしいし、昨日もワクワクしながら『冨安、いいプレーをしろよ』と見ていた」と明かした。

 パナマ戦後、「いろんな選手が『思い切ってやれ』と声をかけてくれた。槙野さんも『楽しんでやれ』と言ってくれた」と周囲の声に感謝していた冨安だが、長友からも「ミスを恐れず、ガンガン行けよ」と声をかけられていたという。「ゴールキックのところでだれが競りに行くのかハッキリしていない場面が何度かあった。そこは僕が行くべきだと思うし、コミュニケーションを深めていかないといけない」。完封デビューに満足せず、試合で見つかった新たな課題とも向き合っていた。

(取材・文 西山紘平)

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