beacon

進化支える双子の兄の存在…西谷和希「一瞬でガッといった」プレスで決定機演出

このエントリーをはてなブックマークに追加

鋭いドリブルで仕掛けるFW西谷和希

[10.13 J2第37節 大宮1-0栃木 NACK]

 持ち前のスピードが守備面にも生きた。1点ビハインドの後半27分、栃木SCFW西谷和希は最終ラインで大宮DF畑尾大翔に横パスが渡ると見るや、猛然と駆け上がって畑尾にプレッシャーをかけると、狙い通りにボールがこぼれ、ビッグチャンスが生まれた。

「一回くらいは狩れるんじゃないかとずっと狙っていた。一瞬でガッといったらうまくいきました」。高い位置でボールが渡ったFW大黒将志は迷わずGK笠原昂史の頭上を抜く左足ループシュート。決定的な場面だったが、シュートは惜しくもクロスバーを叩いた。

 プロ3年目の西谷和希は栃木がJ3からJ2に昇格した今季、攻撃の核として進化中。スピードを生かしたドリブル突破や正確なキックでチャンスを量産し、チーム最多の36試合出場で6ゴールを記録。好調の理由を聞くと、7月にドイツ武者修行から帰国し、チームに加入した双子の兄FW西谷優希の存在を口にした。

「(優希が)帰ってきてからは2人で練習をすることが多くなった。今まで自主練は1人で、ずっとドリブル練習ばかりしていた。2人でいろんなトレーニングができて、成長できていると思う」

 第90回高校サッカー選手権で注目を浴びた西谷ツインズは鹿島学園を卒業後、別々の道を歩んだが、今季再びチームメートとなった。現在は地元栃木で実家暮らし。2人で行う自主トレーニングは、1対1や坂道ダッシュなどメニューの幅が広がった。幼い頃からボールを蹴ってきたライバルと再びプレーできる喜びと刺激の中、「切磋琢磨できている」と充実感を漂わせた。

(取材・文 佐藤亜希子)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ
●[J2]第37節1日目 スコア速報

TOP