beacon

[MOM2641]駒澤大高DF齋藤我空(3年)_ 3度目の選手権、注目CBが攻守で力発揮

このエントリーをはてなブックマークに追加

駒澤大高の柱、CB齋藤我空

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.13 選手権東京都Bブロック予選1回戦 駒澤大高 6-0 南葛飾高 駒沢2]

 目標通りに、被シュートゼロで完封勝利。後半38分に決めた豪快ヘッドを含めて3得点に絡んだ。駒澤大高は「1年前、2年前に自分も使ってもらっている。自分の武器をガンガン使っていって、チームにいい影響を与えていきたい」というCB齋藤我空(3年)が、チームに好影響を与え、快勝をもたらした。

 南葛飾はコンパクトな守備で駒大高の攻撃に対抗。そしてボールを奪うとオープンスペースへの配球から速攻を狙ってきていた。だが、スピードと高さを兼ね備えた齋藤は相手アタッカーとの1対1を落ち着いて阻止。シュートまで持ち込ませなかった。

「自分と(コンビを組むCB)稲井(宏樹)でシュートゼロで行きたいと話していて、それが達成できて嬉しかったんですけれども、ロングボールを前線に当てたあとのラインの上げだったりが遅くてそのギャップを突かれた部分もあったのでそこは次、しっかりと修正していきたい」。この日はシュート、失点には繋がらなかったが、2年前に関東大会制覇、全国8強を経験しているCBはわずかなズレも消していくことを誓っていた。

 攻撃面ではその高さを見せつけた。後半19分の4点目、27分の5点目はいずれも齋藤がゴール前で相手DFに競り勝って生まれた得点。そして、38分には左CKから豪快なヘッドで6点目を決めた。本人はアシストしたMF時田悠人(2年)のキックが良かったこと、確認していたことが実行できたことを要因に上げていたが、そのバネとタイミングの良さを活かしたヘッドは、今後の対戦相手にとって驚異になることを改めて印象づけた。

 1年時は全国8強を経験し、昨年は予選で初戦敗退。勝利と敗戦、両方の経験をしている自分がそれをチームに還元する。「1年生の時は全国出て2年生の時は(予選)1回戦敗退という経験をしている。ピッチに出てその経験をしているのは自分だけなので、いい意味で還元してチームを活性化できたらいい」。選手権は紙一重の戦いの連続。誰より多くの経験をしてきた注目CBがチームを勝たせるプレー、声がけをする。
 
(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018

TOP