beacon

悔しい敗戦も死闘をポジティブに振り返る柏DF鈴木大輔「スタッフ、選手全員で戦っていた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

PK戦では5人目のキッカーを務め成功させた

[10.14 ルヴァン杯準決勝第2戦 湘南2-2(PK5-4)柏 BMWス]

 ルヴァン杯準決勝第2戦、柏レイソルは湘南に2度リードを許しながら、2度追いつく驚異の粘り強さを見せた。Shonan BMW スタジアム平塚を包んでいたライトグリーンとイエローのサポーターの熱気に、選手たちはプレーで応え、PK戦による決着まで目が離せない展開だった。

 準決勝の2試合をセンターバックでフル出場したDF鈴木大輔は、「代わって入った選手がゴールを決めたり、流れを代えたり。今日はここに来ているスタッフ、選手全員で戦っていた」と総力戦で戦い抜いた120分を振り返った。

 今夏、3シーズンぶりに柏に戻ってきた鈴木は、9月14日に登録完了となると、以降の公式戦全6試合に先発している。「(柏に加入前は)数か月試合をしていなかったので、試合をやるごとに(コンディションは)上がってきている。3連戦をこなせたので、もっと上がってくると思います」とリーグ終盤に向けて自信をのぞかせる。

 復帰以前に比べ、頻繁にピッチで味方に指示を出すシーンが見られる鈴木。「以前よりも全体を描こうとしていて、その画が少しずつ見えてきている。特に守備のところで。自分個人としての守備のレベルが上がったとは思っていないけど、チームとして相手に合わせた守備のやり方を出すためのアクションは起こせていると思います」。いまやチームの年長者に入るCBは、自身の変化を語った。

 リーグでは一時自動降格圏まで順位を落としていたが、暫定14位に浮上、復活の兆しを見せている。19日には、残留争いのライバルである16位・名古屋をホームに迎える。大一番で湘南戦の終盤のような、気持ちの入った試合を見せることができるかーー。

(取材・文 奥山典幸)

●[ルヴァン杯]準決勝第2戦 スコア速報

TOP